PET撮影2日後、宏樹は病院に結果を聞きに行くため、高橋医院に某先生が代診に来てくださる。

80歳の東医出身の先生で、認知症の奥様とご一緒に来て下さる。

お礼はいらないとかたくなにおっしゃり、車代だけとっていただく。

涙がでるほど、見ず知らずの方の行為に感謝。

お昼前に宏樹から電話。

うまく出られず、コールバック。震える。

すると、肝臓、手術できるって!と泣いていた。こちらも涙が出る。

診察室に入るなり、A先生が“肝臓1個でした!”といって、“骨盤は炎症でしたね!”と。“

では今日、肝臓外科に行ってください”と、なったと。

肝臓外科に行くとなると、“A先生とは?”と尋ねると、“根本主治医は僕だけれど、化学療法は内科がやります”とのこと。次の予約もなかったと。

肝臓外科で、また心電図、呼吸機能をとったと。

肝臓外科の先生はたぶん以前、膵がんの手術を高橋医院の患者さんにしてくれた先生だった。すごいきれいな手術記録を下さり、印象に残っていた。

でも手術するのは違う先生かもと言われたと。

その後看護師さんから自宅に電話があり、FDP高いのでと下肢の血管エコーと肝臓のエコーをやり、30日受診との連絡が入ったとのことだった。

宏樹は帰宅後、“こんなきつい1Wはなかった”と。眠れず、もんもんとしたと。

先生の一言一句で変わり、先生の顔から読んでしまうと。

先週の火曜日は、見はなされた感じがして、しかもエビデンスからちょっとでもはずれると、切られてしまう厳しさをA先生に感じ、国立病院およびA先生の方針であるのは充分理解できるが、あそびというかもう少しフレキシビリティがあっても・・と感じてしまう。と。

私は、以前NHKで、もう、がんにたいする標準治療がないと言われて、大病院から、癌患者が難民化しているという問題をやっていたが、それがまさにフラッシュバックしていた。

高橋医院