このお仕事をしていると、耳年増になります・・

まさにこのコラムのこのタイトルです!

ある日、外来をやっていると、看護師さんから“面会ご希望の方が、最後にお待ちです”と、連絡が入りました。

誰だろう?と思って、その方に診察室にお入りいただきました。

妙齢の女性で、女性は

“今入院しているAの妻です。これが証明です。”と、

確認用に保険証をだして、みせてくれました。

私の頭の中は、???

なぜなら、いつも仲睦まじくAさんのそばにずっとついている女性がいて、その女性が妻だと思っていたからです。

Aさんはがんの末期でした。

いつもの女性はいつも、身ぎれいにして、かいがいしく、看病していました。病棟でも評判でした。

でも、この日を最後にその女性は、一度も病院には現れず、代わりに妻がじっとベッドサイドに座っておられました。

最後の時も、妻だけでした。

うーん、想像が膨らむのでした。

保険証も随分様変わりしましたね・・

高橋医院