糖尿病の発症・進展には、遺伝的要因(体質)と生活習慣の両方が関与しています。
遺伝的要因に関しては、日本人はもともとインスリン分泌力が弱い民族であることが明らかにされており、また両親や親戚に糖尿病の患者さんがおられる方は、糖尿病を発症するリスクが高くなります。
そうした遺伝的要因を持たれている方が、乱れた生活環境(食べ過ぎ・飲みすぎ・運動不足による肥満、生活パターンの乱れ、ストレスなど)で生活していると、糖尿病を発症してしまいます。最近は睡眠不足も発症の危険因子であることが明らかにされていますが、何といってもいちばんのリスクファクターは肥満です。
遺伝的要因を持たれていない方でも、肥満や生活習慣の乱れだけで糖尿病を発症される可能性があるため、充分な注意が必要です。