生活習慣病対策の大きな柱が運動療法です

でも具体的にどうすればいいかわからない

有酸素運動 無酸素運動という言葉も聞くけれど 
何がどう違うのかわからない 
という方は多いと思います

そこで今日のお題は
「イヌやネコでもわかる? 有酸素運動・無酸素運動」


そもそも どうして運動しないといけないの?

それは
分にとりすぎたカロリーを
体脂肪として蓄積させないためです

生活習慣病になる
諸悪の根源は内臓脂肪

こいつが悪玉アディポカインを放出するから 
動脈硬化は進展するし糖尿病や心臓病にもなる

だから
生活習慣病予防の究極の目的は 
内臓脂肪を減らすこと!

内臓脂肪を減らそうとする人の写真

では 有酸素運動をすると
内臓脂肪を本当に減らせるのでしょうか?

有酸素運動は ワンコのお散歩のイメージです!

散歩しているワンコ

ウォーキング ジョギングなどをしていると
酸素を使って
ブドウ糖や脂肪からATPというエネルギー源が生成されます

つまり糖分や脂肪が消費される

ほらね 有酸素運動により脂肪は消費されるのです

但し 内臓脂肪を減らすためには 
有酸素運動を
20分以上持続して行わないとダメ と言われています

なぜなら
有酸素運動で最初に消費されるのは血中のブドウ糖や中性脂肪で 
この時点で血液はサラサラになり動脈硬化への進展は阻止されますが
にっくき内臓脂肪はまだ消費されないのです
内臓脂肪は
リパーゼという酵素の働きにより分解されますが
リパーゼの酵素活性が高まるには
体温の上昇が必要と考えられています

有酸素運動を開始して20分ほどが経過した頃には 
ちょうど血中のブドウ糖や脂肪が使い切られていて 
さらに体温が上昇してくるのでリパーゼ活性があがってきて
内臓脂肪が消費されやすくなる

したがって20分以降運動を続ければ続けるほど 
内臓脂肪は燃やされ続けるというわけです

内臓脂肪が燃えている様子

また 血中のブドウ糖や中性脂肪の量が少ないと(=空腹状態)
有酸素運動の初期におけるそれらの消費が簡単に済みますから 
内臓脂肪が早期から消費されやすくなる

つまり
有酸素運動は空腹時に行うほど
内臓脂肪を減らしやすいわけです

そして
有酸素運動はより頻繁に 
できれば毎日行う方が効果的です

有酸素運動をしている人の写真

実はこの辺りは 久しぶりに勉強し直しました

うーん まさに運動生理学の世界ですね
大学の教養課程が懐かしいです

ということで

ワンコのお散歩は ごはん前に20分間以上を
日々の習慣にしましょう!

でも ワンコがいないお家では どうすれば、、、

 

高橋医院