制限すべきは カロリーか 脂質か 糖質か?
中央区・内科・高橋医院の ダイエットに関する情報 ダイエットは なにかを制限する方法をとることが多く 制限するものによって *カロリー制限 *脂質制限 *糖質制限 などがあります この3つが 代表的なダイエット法といっても良いでしょう それぞれのダイエット法の メリット デメリットが いろいろなところで喧伝されていて いったい 何が正しくて 何が間違いなのか よくわらない状態ではないでしょうか? 実際に医療現場も コンセンサスが得られずに 混乱していると思います 書き手も今回 10冊以上の本を読んで はじめて なんとなくダイエットの今の姿が 見えてきた次第です では 3種類のダイエットについて 言われていることを大雑把にまとめます <カロリー制限ダイエット> 摂取カロリー量が 消費カロリー量より多いから 太るのだから 食べる量を減らせばいい という シンプルなコンセプト しかし 肥満のヒトが体重を減らすためには 意義があるけれど 心臓病の発症を予防する効果はない と言われています そして ここがいちばんポイントですが 糖尿病治療としてのカロリー制限は 欧米では 意義がないというのがコンセンサスで 一方 日本では 意義を捨てきれていない 食後の満足度が低いので 長続きしない傾向があり タンパク質の摂取が減り 筋肉量が落ちて基礎代謝量が減るので リバウンドすると 前より太ってしまうのが難点です <脂質制限ダイエット> アメリカでは1977年に 急増した肥満の原因が脂質と考えられ 政府主導で脂質制限ダイエットが 大々的に行われました 脂質は糖質に比べて 単位量当たりのカロリーが高いから 肥満の原因に違いない だから脂質を制限すれば痩せられる という目論見でしたが 脂質の代わりに 糖質の摂取が増えた結果 予想に反して 肥満者の数が急増してしまい しかも脂質制限をしても 血糖管理 心血管疾患リスク 肥満を 改善させないことが明らかとなり 現在は その意義が認められていません 2015年には 脂質摂取量の上限が撤廃されています 脂質の説明で書いたように 現在は 量よりも質(不飽和脂肪酸やω3脂肪酸を多く摂る)が 問われています <糖質制限ダイエット> 脂質制限ダイエットを行ったにもかかわらず 肥満者が増加したのは 脂質でなく糖質が肥満の原因だからだ! という論理の展開から ここ数年は ダイエット界のスターのような存在の 糖質ダイエット 支持者も多いが 反対者も多い 本屋さんにも 賛成 反対の本が それぞれたくさん並んでいます はたして嘘か真か? ホント いろいろなことを書かれている先生方がおられて 読んで頭の中を整理するのが大変でした(苦笑) ということで どうも脂質制限ダイエットは分が悪そうですが カロリー制限と糖質制限のどちらが有効なのか? それを明らかにするために 糖質制限ダイエットがなんたるかを 詳しく見ていきましょう
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