1型糖尿病とチョコレート
糖尿病には、1型と2型があります。
ちなみに表記も数字の1,2で書くことがきまっていて、ⅠとかⅡとかの表記はなぜか、しません。
1型糖尿病は、子供のときなどに免疫系の異常から、膵臓のインスリンをだすβ細胞が障害されて、
インスリンが分泌できずに、糖尿病になります。
最近では、高齢者でも1型糖尿病は多いです。
1型糖尿病の診断の一助となる抗体検査が発達し、今まで2型と思っていた方が1型だったりと、だいぶ1型糖尿病は増えている印象です。
まだ、こんなに1型糖尿病が多くないとき、すなわち抗体検査が発達していないころのお話です。
血糖値1000近くで1型糖尿病の20代女性が意識不明で救急搬送されてきました。
中性脂肪、アミラーゼも異常高値で、急性膵炎も合併しています。
これは、ICUスタンバイかも・・と覚悟していました。
中性脂肪が高いと、脂肪滴が膵管につまるため、急性膵炎を起こすことがあります。
でもなんで中性脂肪がこんなに高いんだろう・・と思って治療していました。
いつもは、二けたの中性脂肪です。
と、その時、患者さんが嘔吐しました。
とっさによけた私と、ゲロをかぶった同僚・・・
そして、そのゲロの内容は・・・タイトルどおり、甘~い香りが漂うチョコレートでした・・・
1㎏以上の板チョコを食べたとかで、・・・スゴカッタ・・・私には、5㎏にみえました。
チョコレート。
でも吐いてくれたおかげで、膵炎は急速によくなり、血糖もさがり、ICUにも入らず良くなりました!
板チョコみると、そして、バレンタインが近づくと思いだします!