環境破壊の原因とか
エネルギー効率が悪いとか
さんざん揶揄されている牛です

食用肉仲間の豚さんが
いろいろと愚痴をこぼしているようですが

確かに私達 
特に雌牛はインドでは「神様」です

雌牛を拝むインド人

お供えもされるし 
道を歩いていれば車の方が止まるし

おまけに「老人ホーム」もあって
老後の生活も心配いらず

豚さんだけでなく
特老施設が少なくて老後を心配しているどこかの国の人達も
実は私達に嫉妬しているかもしれませんね?

でも 牛は「母性の象徴」ですから
神と崇められて当然なのです

牛と赤ん坊を抱いた母親の写真

金持ち喧嘩せずのスタンスで
豚さんのやっかみや愚痴は
聞き流そうと思いましたが

飼料の肉変換エネルギー効率云々と
コザカシイことを言うので
ちょっと反論してもいいですか?

「不浄」な豚さん
「神様」の言葉だから
ありがたく聞いてくださいね!

確かに餌を肉に換える効率は
豚さんが優れているかもしれないけれど

じゃ聞くけれど
豚さん達は餌に何を食べているの?

私達は
草 ワラ 木の葉 切株 何でも食べるけれど
(そのせいでゲップしちゃうけれど、、、)

豚さんは
そんな繊維質の多いものは
食べられないでしょう?

豚さん達が食べる餌は
小麦 ともろこし じゃがいも 大豆などなど

ヒトが食糧危機とか先物投資とか
色々と騒いでいるものを餌にして

ある意味で
ヒトと餌を奪い合っているじゃない!

それって豚さん達が
人様に嫌われてきた原因のひとつじゃないの?

しかも 豚さん達のエリートのイベリコくんなんて
ドングリしか食べないのでしょう?

確かに昔のヨーロッパは森林だらけだったから
豚さんは食肉代表として君臨できていたけれど
高度工業化した現代では 
非生産的土地の森林なんてどんどん減っている!

一方 今やヨーロッパに代わって
世界をリードするアメリカ北部には 
私達の飼育に適した広大な大草原がある

大草原で放牧される牛

そして ここは大事なところだから
強調したいけれど

私たちは
現代アメリカのライフスタイルに
見事に適合した食肉なのよ!

アメリカの代表的な食スタイルや食べ物と言えば
お庭でのBBQに100%ビーフのハンバーガー

100%ビーフのハンバーガー

私たち牛は
アメリカの まさに資本主義の
申し子ともいえる食肉なのです!

資本主義社会は 
大規模な飼育施設で混合飼料を用いて
私達を効率的に飼育するようになった

豚さんが主張している餌から食肉への変換効率なんて
もうとっくに凌駕しているのよ

大規模に飼育されいる牛

だから現代社会で食肉と言えば
豚ではなくて牛

豚の熟成肉を売りにしたレストランなんて
ないでしょ!


もう1点
お医者さんのブログだから付け加えるけれど

豚さんには寄生虫がいっぱいいるけれど
牛には寄生虫はそれほどいませんから!


アメリカ式のディベートで
打ち負かされそうになった豚さん
何気にここでひとこと

でも 資本主義の申し子と自らおっしゃる牛さんが
ゲップして環境破壊に貢献してるって
なんだが示唆的じゃない?

ゲップする牛

おっ 豚さん
アメリカのグローバリズム批判ですか?

だったら聞くけれど
資本主義を超える新しい社会体制ってどんなものなの?

そんな難しいことは
きっと僕らを食べている連中にも
わからないよ(苦笑)

さて 皆さんは ビーフとポーク どちらがお好みですか?

ビーフステーキ
ポークチョップ

書き手は江戸っ子なので 
豚 も 好きです(笑)

高橋医院