AI社会とネコ型人間 の続きです

興味深いことに最近の若者は 
隠れネコと言われているそうです

シャツのポケットに隠れている猫の姿

シャツのポケットに隠れたニャンコ?(笑)

彼等は
入試や就職に有利なので
イヌ型行動をしているけれど

意識や態度はむしろネコ型で
イヌの仮面をかぶった隠れネコ 
なのだそうです

イヌの仮面をかぶっている人の姿width=

こうした傾向は
1990年頃から目立ち始め

自分が興味を持つことを自由にやりながら
自己啓発する志向が強まり
集団主義から個人主義に
急速に変化しつつあるそうです

自分で決めて 
自分で責任を負う
自己決定の価値観が強くなってきている

優秀な学生が大企業に就職せず
自分で起業したり
ベンチャー企業に就職することも
増えてきました

イヌ型社会では
敬遠されてきた転職を良しとする人が
1/3を越えているそうです

いわば マイペース型個人主義
自分のペースで働き生活することを重視する
価値観です

まさにネコ型の価値感」
で生きようとしているのです

ネコ型の価値感 についてまとめた図
面白いですね

どうして 
そうした変化が起こり始めたのかな?

そして 若者のネコ化に
旧来のイヌ科社会から抜け出せないオジサマたちは
さぞかし困惑していることでしょう

まったく最近の若いものは!
なんていう愚痴が聞こえてきそうです(笑)

では どうやったら 
ネコ型人間を育てられるか?

典型的なネコ型社会で
人々が自分の個性を前面に出し
人格の自由を主張しながら誇り高く生きている

そんなフランスの教育現場に
ネコ型人間の育て方を探ってみると

フランスの学校の授業風景

教育で大切にされているのは

*自分の意見を主張する姿勢を尊重する

*イエスマンになるのを否定する

*ノーと言うことを覚えさせる

といった点で

意見を述べ合いながら
その過程で互いにリスペクトする気持ちが
生まれるようになるそうです

そして 教師たちは

*多様な選択肢のなかから自分で選択させ
 選択に責任を持たせる

*決して強制しない

というスタンスを貫いています

なんと 幼稚園から
そうした教育が行われているそうで
フランスのネコと議論するのは(?)
やめておいた方がよさそうですね!

フランスの猫のイラスト


さて 
日本の現代の隠れネコ若者の話に戻りますが

彼等はネコ型人間の習性として

夢や目標が抱け 自分で納得しないと
本気でやろうとしないそうです

イヌ型社会で行われていた
「理屈抜き 理不尽」は
通用しません

自分の意思で勉強しようとしている人

そこで

魅力的な夢や目標を持たせ
どうすればたどり着けるかを
理解させることが

隠れネコを本物のネコにさせるための
ポイントになります

そのために再度登場するのが 
遊び感覚 です

既に紹介したように
直感を最大限に発揮させるのは
遊び感覚のモチベーションです

そして 鋭い直感を働かせるには
五感に直接働きかける
眼に見えない情報が重要です

自然や芸術は
そうしたアナログ情報を
たくさん含むので
直感を養い
遊びのモチベーションを刺激するのに
最適です

異質で変化する環境を用意して
そうした情報に接する機会を持たせることが
ホンモノのネコ型人間を育てるのに
必須なことのようです

楽しそうに遊んでいる猫

うーん これまでの人生を振り返って
どっぷりとイヌ型社会に浸かってきたと
感じている書き手には
そうした教育や社会は
とても魅力的に感じられます

オヤジも「ネコ転」できないかな?(苦笑)

 

高橋医院