初、化学療法
朝、楓がトイレにいて、?と思い部屋にいくと、テロ(=トイレ以外で、う〇ちをすること)が・・
どうもテロ後にトイレでおしっこ・・まったく・・
朝、“9時に寝たから4時に起きたです”とメールがくる。
“化学療法は採血結果を見てからだそうなので、まだ始まっていないです
すみませんが来るときに、カマおねがいします”と。
“ちょっと緊張しています(笑)”と。“副作用が軽いことを 祈るです
抗EGFR薬が毎週点滴なのは そのほうが副作用が少ないからだそうです”と。
立て続けにメールが来る。
9時38分に“今から調剤はじめて11時ぐらいに開始だそうな シャワー浴びたです
ポンプつけてる間は 上半身シャワー不可です” と。
“髪の毛洗うときは洗面器?”と返すと、“どうせ抜けるから 洗わなくてよいんじゃない(笑)”と。
“さらにこの病棟 男性ナースいません!”と報告メールが届く。
“12時22分に始まったです。ステロイドが15分 抗アレルギーのネオレスタール15分
今のところ 当たり前ですが 問題なしです(笑)”
“ネオレスタールの点滴、眠いんじゃない?緊張取れてよいか~”のメールに
“ハイ さすがお察しのように 少し ねむくなってきたです(笑)ちょうどランチが終わったところだし!”
プリンを持って、13時ぴったりに行くと、アービタックスがついており、
150/500ぐらいの感じで2時間とのこと。特に問題ないと本人。
男性の薬剤師さんが来てくれて、薬の説明をしてくれる。
たとえば、今晩からミノマイシンをのみ、ニキビ予防することなど。
しばらくしてアピアランス外来担当の女性が二人で訪室。
メガネをかけた女性は実はとても面白い人で、宏樹と気が合いそう。
その方いわく、心と見た目はかけ離れたようにみえるけれども、実はとても関係が深いこと。
無人島にいけば、見かけを気にしないけれど、人がいると気にすること。
男性はかつらを作る人は少なく、おぼうさんとの違いは、顔色、眉毛、活気だそうな。
かつらをかぶったら、むしろ毛が増えて見え、質問が来ること、
本人が気になり鏡を見たり、ガラスにうつった姿を頻繁にみるなど不自然なことなどの話を聞く。
とにかく、普通にすごし、毛のふさふさを指摘されたら、若い奥さんをもらったとか、
銀座に気になる子がいるとかと答えると、誰もつっこめず楽しい言い訳で、
それ以上、なにもなくなること、人が笑っていたら、おかしくなくても笑うこと、
周りに溶け込めば、とくに問題なくすぐに1Wすればなじむことなどの話があった。
また、治験の話も。これは、EGFRでニキビができるが、ステロイドのうち
ストロングから開始したほうがよいのか、弱いのから行くのがよいのかの治験らしい。
2W観察してニキビができたら写真をとっておいてほしいとのこと。
もしニキビができないと、その段階で治験終了らしい。
治験に参加してくれたら、なんでも特別に相談に乗ると。
顔色がわるくなるので、その時はラメなしのチークの入れ方も教えてくれるらしい。
治験に参加することとし、サイン。
写真を撮るとのことで、イリノテカンの点滴の前にと、アドヒアランスセンターで写真と、
シミなどを見るドーム型の入れ物の中で写真を撮った。
EGFRの治療の間、とにかくスキンケアが大事とのこと。
ヒルドイドを胸や背中にぬるなど大変そう。
ネイルオイルを昨日あげたが、まだ使っていないし、なんとなくいい加減になりそうな予感・・
乾燥がひどくなるらしいので、妻の化粧品もかりるようにと言われていた。
宏樹はしばしば、ネコになめられるんだけど、それは??と聞いていた。返事に窮す・・
私は、3時からの仕事にもどると、
夕方5時半ごろ、“イリノテカンの最後のほうで、少しお腹がゴロゴロしたけど
下痢もなく 点滴は無事に終わったです” とメール。
“5FUがポンプで、ポンプ 意外に大きくて重い!と。エピドラのときのように袋に入れて 首から下げると。”
その後電話で“流涙もなく問題なく、便も出て順調”と。
退院後に仕事するにあたり、“ポンプどういうふうにつければ、白衣からみえないかな?”と。
“サスペンダー横からつるすかな”と。イグザレルト(抗凝固剤)も処方されたとのこと。
ポンプがつまらないようにするらしい。爪にオイルぬったと報告あり。
今日、東銀座の本屋さんで、私は“今日から私も第2の患者さん”という漫画を買った。
これは、彼が大腸がんになり、彼女が記録した闘病記で、本人ではなく、
介護者の視点で書かれている漫画だった。
医院の合間に読み、納得多数。
私たちは医療従事者のため、少なくとも医療のしくみや治療のことなどわかっていることは、
せめて、驚きが少ないのだなあ、有難いことだなあと感じた。
枝豆なりました!