国際苦味単位:IBU
肝臓専門医たるもの
肝臓をいためるほどお酒を飲んでしまう患者さんの
気持ちを理解するために
お酒についてもしっかりと勉強しないと、、、
などと都合のいい屁理屈をこねていますが
要するに書き手は単なる”左利き”
お酒は嫌いではありません
ということです(苦笑)
医療機関のブログで
あまり頻繁にお酒ネタが登場するのは
いかがなものか?
と眉をひそめられる方もおられるかと存じますが
そこは何卒
平にご容赦のほどをお願いすることとして
(ごめんなさい)
さらに今日はお休みなので 開き直って(苦笑)
お題は
IBU : International Bitterness Units 国際苦味単位
聞かれたことがありますか?
ビールにまつわるお話です
ビールの味の基本は
なんといっても苦味ですね
この苦みの程度を規定するのはホップの量です
ホップに含有されている
アルファ酸の一種のイソフムロン
これこそがビールの苦みのもととなる成分ですが
IBUは大雑把にいうと
一定量の麦芽汁あたりのアルファ酸量で算出されます
つまり ホップがどれだけ使われているかの目安
アメリカでよく飲まれる
うすーいバドワイザーなどのIBUは 5前後
日本のビールのIBUは だいたい20前後
しかし注意しないといけないことは
ビールの苦みはホップの量だけで規定されるのではなく
麦芽モルト量との相対比で決まるという点です
麦芽量を多くすると
風味が強くなりますが
苦味はあまり感じられなくなる
だから
風味と苦みのバランスをとるため
麦芽が豊富なビールには ホップもたくさん使う
するとIBU値は高くなりますが
麦芽の風味の影響でそれほど苦くは感じない
麦芽量が多いスタウトのIBU値は50と高いけれど
IBU値30のイングリッシュビターの方が
より苦く感じられる
ちょっとややこしくなって恐縮ですが
要は 世の中で大切なのはバランス
ということです?(笑)
世界でいちばんIBU値が高いビールは
インディアペールエール (IPA)!
大航海時代に
イギリスからインドに船でビールを運ぶ際
途中での腐敗を防ぐために
ホップを通常量の4倍以上いれたところ
苦いビールが出来ました!
そのIBU値は ほぼ極限に近い100 とか
これが美味しいのですよ!(笑)
特にアメリカでは大人気で
書き手のIPA初体験もアメリカでしたが
確かに苦いのですが
グレープフルーツなどの柑橘系の香りがして
これがビールなの?とプチ驚き!
以来 病みつきです(苦笑)
ところで最近ネットで
IBU1000
というビールを見つけました
デンマークのミッケラーというブルワリーの
その名も インペリアルIPA・IBU 1000
当然 すぐに購入して飲んでみましたが
うーん さすがにちょっと苦すぎるかも、、、(苦笑)
最近は日本でも
地ビール クラフトビールが大流行ですね!
さらに 大手ビールメーカーが
クラフトビールの製造や流通に
関与し始めているようです
喉越し壮快!
といったシチュエーションだけでなく
さまざまな場面で
色々な風味や苦みのビールを味わえるようになるのは
幸せなことです!
でも
そうしたビールを仲間と楽しむときに
IBUのウンチクを傾けたら
間違いなく煙たがられますよ~(笑)
それと 尿酸値が高い方
今日のブログは忘れてくださいね!
頑張って節制されている患者さん
寝た子を起こしてしまったら
ゴメンナサイ!(苦笑)
高橋医院