元気が出るお酒?
左利きの書き手は ついつい お酒に関する記事を見逃せませんが 先日 東洋経済 と 日経Good day に こんな面白い記事が出ていました 蒸留酒 赤ワイン 白ワイン ビール お酒の種類によって 飲んだあとの気分がずいぶん違う というのです 2017年にイギリスとウエールズの研究所から発表された論文 の紹介ですが 飲酒による暴力や反社会行動が問題になっているので *アルコール飲料の中に 特に攻撃性を上昇させる種類はあるのか? *種類の異なる酒類が 飲酒者に引き起こす情動に違いがあるのか? *飲酒時の情動の現れは アルコール依存症患者とそうでない人の間で 異なるのか? といったことを ヨーロッパ11か国の3万人余りの飲酒者に オンラインでアンケート調査して明らかにして 問題解決に役立てようという趣旨の論文です いかにも サッカーの応援時の 酔っ払いのフーリガン騒動が凄まじい イギリスやウエールズならではの 研究意図ですね(笑) アンケートで問われた お酒を飲んだあとの気分・情動は ポジテイブなものとして *活力が湧く *自信が湧く *くつろいだ気分になる *性的な気分が高まる ネガテイブなものとして *疲労を感じる *攻撃的になる *気分が優れなくなる *落ち着かなくなる *悲しくなる さて どんなお酒を飲むと どんな気分になるのでしょう? 活力が湧くのは 蒸留酒 → ビール → 白ワイン → 赤ワイン 自信が湧くのは 蒸留酒 → ビール → 白ワイン → 赤ワイン くつろいだ気分になるのは 赤ワイン → ビール → 白ワイン → 蒸留酒 性的な気分が高まるのは 蒸留酒 → 赤ワイン → 白ワイン → ビール 疲労を感じるのは 赤ワイン → ビール → 白ワイン → 蒸留酒 攻撃的になるのは 蒸留酒 → ビール → 白ワイン → 赤ワイン 気分が優れなくなるのは 蒸留酒 → 赤ワイン → ビール → 白ワイン 落ち着かなくなるのは 蒸留酒 → ビール → 白ワイン → 赤ワイン 悲しくなるのは 蒸留酒 → 赤ワイン → ビール → 白ワイン なるほど 面白いですね! @蒸留酒 を飲むと 喜怒哀楽が激しくなるのですね! ポジ ネガ併せて なんと9項目中 7項目でトップ 活力も自信も湧くし ムラムラしちゃうし(笑) 攻撃的にもなるし 逆に 悲しくもなり 落ち着かなくなり 気分も優れなくなる @赤ワインは 蒸留酒のほぼ反対 くつろいで 落ち着いた気分になるけれど 活力や自信は湧かず なぜか疲労も感じるし 悲しくなることもある @白ワインは 赤ワインに似ているけれど 気分の変化の度合いは 赤ワインほど強くない傾向かな @ビールは ワインより 自信も活力も湧いて くつろぐけれど 赤ワインに次いで疲労感を感じる それぞれのお酒で ずいぶんと特徴があるのですね ちなみに 女性や 若い世代ほど 飲酒時に情動を感じる人の割合が高い なんとなく 納得できるかな また アルコール依存症ではない人に比べ 依存傾向が高い人ほど 酒類の種類にかかわらず 飲酒時に攻撃的になる割合が高いそうで こわい こわい(笑) 蒸留酒は アルコール度が強いから 他のお酒よりも 良きにつけ悪しきにつけ 気分・情動に与える影響が大きいのは うなずけます 赤ワインは 大人が楽しむお酒 という感じ? ビールは たくさん飲んだら蒸留酒と同じになっちゃうよ ということ?(笑) 今宵は どんなお酒を楽しむか? もちろん 何を食べるかによって お相手のお酒は変わりますが 個人的には その日の気分も お酒の種類のチョイスに影響を与えます とても疲れていたり 落ち込んでいるときは 蒸留酒を好む傾向があるし のんびりしたいときは ワインを選ぶ機会が多い だから 飲む前の気分も 飲んだあとの気分に大きく影響する気もします ここに 日本酒が加わったら どうなるのかな? ワインに近いポジションを得るかもしれませんね 読み手の皆さんは どう想像されますか?
高橋医院