海外のダイエット本 6冊目の紹介です

トロントで腎臓内科医をされている
ジェイソン・ファン先生が
長年のダイエット指導経験を基に書かれた

The obesity code

という原題の2016年に出版された本で
訳本は今年で出たばかりのホヤホヤです

トロント最高の医師が教える
世界最新の太らないからだ

世界最新の太らないからだ の表紙

丸善の新刊書コーナーで
山積みにされていて
売上ランキング・ベスト3に入っていました

やはりこの手の本は 売れるのでしょうか?


この本も これまでの本と同様に
カロリー制限ダイエットの
批判から始まります

もう耳にタコですね?(笑)


<世界にはびこる「やせないダイエット」情報>

世界にはびこる「やせないダイエット」について記されたページの写真

カロリーの過剰摂取
運動量の減少
は肥満の根本原因ではない

脂肪制限は 
減量にも心臓病予防にも
効果はない

低脂肪・高炭水化物食への転換が
推奨され始めたときから
肥満が急激に増え始めた

低脂肪・高炭水化物食への転換により肥満が急激に増え始めたことを示すグラフ
さらに生活習慣の変化が 
肥満の増加に拍車をかける

低脂肪・高炭水化物食 
食品に含まれる糖質の増加
1日の食事回数の増加 
食事の1人前サイズの増加 
ファストフードの増加
車移動の増加 
TVゲーム PCの普及でずっと座った生活
などなど

肥満を助長する現代のライフスタイルを示す図


運動だけしてもやせない

運動する人が増えても
肥満率は全く減少していないし
運動すると食欲が増え
摂取カロリーが増してしまう

運動は健康のためには良いが 
減量効果は期待できない

必死に運動する肥満の人の写真

そもそも体内でのエネルギー消費の
大部分を占めるのは運動による消費でなく
基礎代謝量(95%)だが

基礎代謝量は一定ではなく
ヒトの体が有する
体重管理のホメオスタシス反応により
摂取カロリーを減らすと
最大で40%減少し 
増やすと最大で50%も増える

体重管理のホメオスタシス反応について説明する図

肥満の原因の95%は食事である

太る原因の70%は遺伝だが
遺伝だけでは
近年の急激な肥満者の増加は説明できない

遺伝以外の30%を占める
食生活 生活習慣の影響を
どうコントロールすれば良いのか?


そして 政府や食産業が 
肥満増加を手助けしていると指摘します

<肥満増加の社会的要因>

肥満増加の社会的要因について記されたページの写真

ダイエット失敗の原因は 
個人の暴食 
怠惰による運動量減少ではなく
個人責任 自業自得でもない 

肥満を助長する間食が多いのは 
大手食品会社の陰謀だ

間食に食べられるものは 
高度に加工されたものが多いので
食品会社の利益は上がる

間食で食べられる加工されたスナック類の写真

朝食には 
肥満の原因となる
砂糖がけのシリアル 加糖ヨーグルト
スムージー デニッシュ マフィンなどの
手軽で安価で賞味期限の長い
精製加工炭水化物を食べがちで

手軽で安価な精製加工炭水化物の写真

これも 
製造している大手食品会社の思うつぼだ

1970年代から
こうした炭水化物を
朝食や間食で食べるようになり
肥満と糖尿病が圧倒的に増え始めた


また
貧困な州 低所得者層では肥満率が高く
貧しい人は身体活動がより多いのに
肥満率は高い

低所得者層では肥満率が高いことを示すグラフ


低所得者層は
コーンシロップ 異性化糖 コーンスターチ
などを含む食品を食べることが多い

というのも そうした食品は
政府の補助金により生産コストが低くできるので
安価で手に入れられる

しかし
安価な精製炭水化物の摂取により
肥満を助長するインスリンが多量に分泌され
そのために肥満が生じてしまう

国は こうした状況を生み出し
黙認してきたのだ


うーん
書かれているほとんどのことは
すでにどこかで
読んだことがありますね?(笑)

高橋医院