「患者さま」という呼び方は 
正直言ってちょっと苦手です

医者と患者は 
「一緒に病気に立ち向かうパートナー」 
と思っていますから

「お医者さんと患者さん」の関係であって

「お医者さまと患者」の関係でも
「医者と患者さま」の関係でもない

些細なことかもしれませんが
なんとなく気になります

医者と患者が握手している写真

治療方針を決める時の医者と患者の関係は 
4つのタイプに分類されます

1)パターナリステイックな関係
医者が最良と考える治療法を 
患者に強く勧めて同意を得る

2)専門家としての情報支援的関係
医者は専門家として
患者の意思決定に必要な情報を提供し
患者の合理的選択を支援する

3)パートナー的関係
医者は同上の情報を提供し
患者の価値観などに合った治療法を
選ぶ手助けをする

4)放任関係
医者は同上の情報を提供し
あとの決断は全て患者に任せる

皆さんは どの関係を好まれますか?
1)は「お医者さま」的関係で 
4)は「患者さま」的関係?

つまらない冗談はさておき

医者は患者さんの反応や個性を見ながら
どのようなコミュニュケーションをすべきか
判断することが多い


そして2)と3)の違いが微妙で

医者が合理的と思う選択が
必ずしも患者さんの価値観に
一致しないことが間々あり 

そうした場合に どう折り合いをつけるか 
どう患者さんに納得してもらえるかが

何年医者をやっていても
未だに難しいところでもあります


いずれにせよ

患者さんは 
相手は「お医者さま」ではありませんから
自分が心配なことを
遠慮なく納得いくまで相談し

医者は 
相手は「患者さま」ではありませんから
パートナーに充分に説明して
適切と思われる助言を提案する

そうした関係が築けると
お互いがハッピーになれると思うので

当院の診察室が
話しやすい雰囲気の場になるように
努力していきたいと考えています


ただプロとしては恥ずかしいことですが

悲しいことにいくつになっても

医者は時々
自分の言動が患者さんにどう思われているか
見誤まることがあります

そして

そんな見当違いに気がつかせてくれるのが
患者さんの一言だったりします

ですから患者さんも

医者に対して思われることがありましたら
遠慮せず話していただきたい

宜しくお願いします
高橋医院