それにしても 佐野元春

頭髪こそ 
すっかりグレーになりましたが
スタイルは若い頃と変わらず 
タイトな黒いパンツが似合います

真っ直ぐに前を見つめて
両足を広げて 
上半身を前傾させてマイクに向かう姿は
まさに昔のままです

ステージ上の佐野元春

アップテンポのロックの曲でも
詩を語るように歌うのが
彼のスタイル

そして 決して美声ではなく 
むしろ少ししわがれた感じの声質
また良いのですよ

書き手の頭の中では 
昔の実験室の様子がよぎります(笑)

でも 昔懐かしい曲が 
全くアレンジが変わって演奏され歌われたときは
ちょっと違和感があったし

中盤にかけて 
2000年代以降に発表されたアルバムの曲が続いたときは
その頃の彼はフォローしていなかったので 
知らない曲も多く
正直言って 少しつまらなかった

そんなときは 
全員が総立ちになっている1階のお客さんの姿を見降ろして

あの体全体でスイングしている女の子は 
リズム感があるな
あの直立不動のオヤジは 
頑張って腕を振り上げている
などと観察していました(苦笑)

そうこうしているうちに 
彼は語り始めました

デビューしたての頃に
ライブをした新宿のルイードでは
最初はお客さんが5人くらいしかいなくて

全国ツアーをし始めたら 
コンサート会場のお客さんは増え始めて
女の子たちはとても元気だったけれど

でも レコードは全然売れなかった

そんなトークをはさんだあと
(彼の語り口は 飾り気がなくて 
 とても親しみやすいのですよ!)


「さあ 皆で80年代に戻ろう!」
の掛け声とともに

書き手にとっても懐かしい
「Young bloods」が演奏され


盛り上がる会場

そのあとはアンコールまで

サムディ ロックンロールナイト 
ニューエイジ アンジェリーナ 
スターダストキッズ ダウンタウンボーイ

懐かしの80年代の曲が
次々と怒涛のように続いて

いやー 書き手は 
マジで涙腺が緩んでしまいましたよ(苦笑)

「古いファンも新しいファンも 
 みんながどこかで僕の曲を見つけてくれて
 ここにこうして集まってくれたのは 
 奇跡だと思う」

なんて うまいことを言うのですよ

そういえば テレビで見た
30周年のコンサートの
エンディングメッセージでは

「このあてのない人生に 音楽があることを感謝
 音楽なんてなくても 世の中は生きていけるけれど
 音楽があったおかげで 
 こんなにも見える景色が広がりました」

なんて 彼らしい言葉を語ってくれましたが

今回のコンサートのエンディングメッセージは

「みんな 
 還暦コンサートをやれとか言うけれど 
 35とか60は ただの数字に過ぎない!

 皆さんが応援してくれる限り 
 僕の情熱が失せない限り
 これからも たくさんいい曲を書いて行きます!」

そして1時間以上続いたアンコールの〆は 
悲しきレディオ

なんと3時間半ぶっとおしで 
全部で35曲

さすがに最後の方は 
彼もちょっと疲れていたようですが

でも 一貫してポジティブで エネルギッシュで
そして優しいコンサートでした

帰りに どうしても欲しくなったので
ロビーの売り場まで走って行って並んで 
記念プログラムを買いましたが

購入した記念プログラム

家でそれを見たら ビックリ!

佐野さん 
ホントに今年 還暦だったのですね!

うひゃー 格好良い60歳だなあ

彼は良い歳のとり方をしていると 
しみじみ思いました

負けないようにしないと!(笑)


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