私の感覚では、イチゴは春のものですが、冬から、最近では、たくさん出回っています。

某病院で救急当番をやっていた午後。

救急隊からの連絡で、マレーシア人で血糖が高いようだとのことでした。

糖尿病専門医!としては、腕がなる?救急隊を受けて、まっていました。来たのは、40代ぐらいの女性でした。

診断は高血糖による高浸透圧症候群。確か血糖は800以上ありました・・

なんと日本旅行中で、今日はツアーでいちご狩りに行き、大量にいちごに練乳をかけて召し上がったそうです。

練乳!!美味しいけど・・

そして、なんとまさか!明日の午後には、成田から帰国すると。

普通は、緊急入院適応です。しかも日本語はわからない・・

ちょうど、救急当番→当直だった私・・一晩お付き合いすることになりました。

ひたすら、点滴していきます。普通より点滴のスピードが速いため、寒くなるようで、途中“寒い寒い”となり、点滴を人肌に温めて・・そして、血糖値を測っては、インスリン投与し・・電解質のカリウムなどもチェックし補正し・・朝にはなんとかおちつきました。

でも、これで飛行機に乗り、機内食を食べて、向こうの病院につくのは、18時間後ぐらい??・・

ですので、意を決っして?病院を出る際に、長く効くインスリンを投与して、と色々工夫して、出発となりました。

英語の紹介状も準備して・・」かなり大変な当直となりました。

この患者さんだけではなく、他の救急の患者さんも来ます。へとへと・・

そして今のように翌日お休みではなくて、そのまま9時から通常勤務が始まります。我ながら、頑張った・・

その患者さんがどうなったか・・

マレーシアの先生からもご本人からも連絡はなかったのですが、便りがないのは、良い知らせと思っています。

でも意外に患者さんは、点滴で寒かったし、夜中眠れなかったしと恨み節だったかもしれませんね!

こちらがどんなに大変だったか、きっとわからないだろうなあ、と思ったのでした。

 くんくんくん・・・

高橋医院