某都立病院に勤務していた時です。

アスピリン喘息という喘息があります。

これは、アスピリンなどの解熱鎮痛剤で誘発される喘息で、へたをするとアスピリンで死ぬこともあるので、注意しないといけない病気です。

鼻茸(はなたけ)という腫瘤が鼻の中に出来ることが多いのも特徴です。

まだ当時、吸入ステロイドもない時代で、夜の救急外来は、喘息の発作で点滴・吸入が花盛りでした。

今では、考えられないです!隔世の感が~

緊急入院も一晩で何人も・・

現在は喘息で緊急入院は、まずなくなり、吸入ステロイドがいかにすごいかが、わかります。

ある70代のかかりつけの女性が、いきなり内科外来の前で、意識消失。

呼ばれて駆け付けると、挿管しないといけないレベル(気道確保)でした。

とにかく、応援を呼びながら、挿管・・喉頭が腫れていて、急遽、経鼻挿管に・・

鼻に管を入れた瞬間、血が噴き出し何かが飛んで天井に血のシミがつくほど・・

数年後もその天井のシミはありました・・

なんと、アスピリン喘息に合併する鼻茸が、もげたのでした!

その後、その患者さんは助かり、管もぬけました。

鼻茸が、荒治療でなくなったおかげで、呼吸が楽になったというおまけつきでした。

でも、なんで、急に意識消失???

なんと腰痛で、近くの整形外科を受診し、痛み止めとして座薬をもらって入れたとのこと!

解熱鎮痛剤、内服はダメなことを知っていたけれど、座薬なら大丈夫と思ったとのこと。

びっくり・・以来、患者さんには、座薬もダメなるお話をするようになりました。

 

笑い話??おばあさんが、座薬を座っていれるという、古典医療ねたがあります!

 

高橋医院