グローン、ストーン、ボーン
学生時代、ハワイのクイーンズメディカルセンターで研修していた時のことです。
Dr.Tsujiといっても、日系3世?会話は英語です、その先生の下で、
内科研修をしていました。
女性が、血尿で来院され、どうも尿管結石があるようでした。
エコーを見ると胆石もあります。
胆石に多い、中年小太り女性ではなく、ほっそり若い女性でした。
いきなり、この女性の病気はなに?と質問されました。
え??
もう自分が正しく答えたか、間違ったか、解らなかったか 覚えていないので、
たぶん正しくは答えられなかった??
正解は副甲状腺機能亢進症でした。
そして、Dr.Tsujiは、この病気をアメリカでは、
グローン、ストーン、ボーンと
韻を踏んで覚えるのだと教えてくれました。
グローンとは、高カルシウム血症で意識障害が出て、不穏になりぶつぶつ言うこと
ストーンとは、この患者さんのようにあちこちに石ができること
ボーンは、カルシウムが流出するので、骨が弱くなること
内分泌内科に進んだ私!
非常に日々の診療に役に立つ知識で、今でも感謝です。
何人も、この言葉のおかげで、副甲状腺機能亢進症の診断に至りました。
そして、大学時代、学生さんの講義のさい、
必ずグローン、ストーン、ボーンを教えたのですが、おぼえてくれているかしらん・・