ある時、糖尿病の教育入院中の患者さんが、寝ようとすると、

何かに追いかけられる夢を見るというのです。

かなりの頻度で同じ夢をみて、目が覚めると汗びっしょりとのこと。

たまに、自分の叫び声で、目が覚めることもあるとおっしゃるのです。何だろう??

睡眠時無呼吸がいちばん考えられそうだけど・・などと考えながら、検査をすると・・

なんと、狭心症の発作を起こしていることがわかったのです!いやはや。

どうも、胸が苦しくなる症状が、誰かに追いかけられて・・に変換されたようです。

普通、狭心症や心筋梗塞を起こすと、胸痛で診断がつきますが、

糖尿病歴が長いと、胸が苦しい?ぐらいの症状しか出ず、痛みがわからないために、

診断が遅くなることがあります。

まさにそれでした。その後、ステントをいれて、事なきを得たのでした。

それ以来、糖尿病歴が長い患者さんには、悪夢を見ることはありますか?という質問を

たまにするようにしています。

悪夢!といえば、今でも時々、

試験問題を解いていて、時間内に間に合わない!という夢を見ます・・

なんでかなあ。

高橋医院