データの世紀
21世紀は「データの世紀」 だそうです 世界各地で毎日 企業の活動や個人の行動などから 膨大な量のデータが生み出されています <監視資本主義> これらのデータは つぶさに分析すれば 成長の原動力になる新たな資源ですが 一方で 人の行動を支配し得るリスクも抱えています データの収集を巡る 企業や国を巻き込んだ攻防も始まり 世界はまさに データの世紀となっているそうで 具体的には ネットの検索履歴や車の走行情報が 新サービスを生み 経済や政治のデータがマネーを 動かしています <データ資本主義> データは 新たな資源 新たな石油 と インテル IBM 中国アリババ集団など IT大手の経営者は口をそろえて語ります 限りある石油と違い 猛烈な勢いで膨張するデータを 世界中の企業が吸い上げています 全世界で1年間に生み出されるデータの量は 既にギガ(10億)の1兆倍を意味する ゼタバイトの規模に達していて 2025年には163ゼタバイトと 2016年に比べ10倍に増えると予測されています この量は 全人類ひとりひとりが 世界最大のアメリカ議会図書館の蔵書に相当するデータを 生み出す規模です そして 2030年には あらゆるものがネットにつながるIoTの関連市場規模が 世界で404兆円と現在の2倍強に膨らむと 予測されています うーん リアルに想像するのが難しいけれど 私たちのまわりには 凄い量のデータが漂っているのですね そして そのデータを生み出しているのは まぐれもなく私たちなのです 20世紀型の資本主義は 人と設備が中心でしたが 21世紀のデータキャピタリズムは データを軸に企業が富を生み出します 巨大データは 産業界に地殻変動も起こすのです 企業や国がデータの力で競争力を高める データエコノミーが勃興します ヒト・モノ・カネが生み出す 情報資源は爆発的に増え 経済から政治 社会 日常の生活にまで 影響を及ぼし始めています そして私たちも いや応なく大きな変化を迫られることになります 世界は データを軸とした新たな世界に 変貌するそうです データの世紀が問いかけるのは 産業構造の転換や 企業間の攻防にとどまらず 宗教 民族 国家といった 従来の枠組みに代わり 情報を軸とした 新たな世界秩序の構築が始まると 予想されています 15世紀以降の 印刷 放送 通信といった技術の進歩は 大衆に知識を広げ イノベーションや豊かな社会を育む 原動力になってきました 同じように 新たなデータの世紀は 私たちにさらなる利便をもたらしてくれますが 一方で これまでの“知の民主化”の流れを変えかねない 危うさもはらんでいる と警鐘を鳴らす人たちも少なくありません データエコノミーの爆発的な膨張は 世界を覆います 各地に広がる情報経済圏の勢力図をにらみつつ データ活用をいかに成長に結びつけるか
企業 国 そして個人 それぞれの思惑が絡み合い 新たな世界競争が始まっているそうで さまざまな局面で 急増するデータをどう利益につなげるか という発想が問われています そんな時代を 私たちは生きているのですね
高橋医院