こんなときだからこそ 芸術が必要なのです
新型コロナウイルス感染のため 政府から大規模イベントの自粛要請が 2月末に出された頃 このアナウンスを聞いて 書き手はちょっと ドキドキしていたのですよ というのも 自粛要請期間のまさに真最中の 2月末と3月初めに ある公演を見に行く予定があったのです この公演のチケットの入手は結構大変で 発売日の販売開始直後に 必死にネットにアクセスして 頑張って手に入れたので 公演が中止になったら 仕方ないとはいえ かなりがっかりかも、、、 そんな心配をしていた書き手に 「公演は予定通り行います」 と記されたメールが 主催者から届きました ふーっ 良かった 不謹慎かもしれませんが 書き手は安心しました(苦笑) そして 公演当日 しっかりとマスクをして会場に向かうと 上野の森の諸施設の臨時閉園のお知らせが 確かにいつもと比べると 人が少なく閑散としています チケットを切る会場入口には サーモカメラが設置されていました 会場内には いつものように きれいな大きなお花が飾られていましたが 至るところに 消毒用アルコールが置かれ 壁には コロナ感染対策のお知らせ・注意が 大きく張りだされていました そのなかに 「楽屋口での出演者の入待ち・出待ちは お断り申し上げます」 と書かれていて なんとなく和みました(笑) マスク着用のお願いも張り出されていましたが 売店では なぜか 「アルコール類は販売しません」 とのお知らせが 幕間にロビーでワインを嗜んで 良い気持ちで会話が弾み 飛沫が飛ばされ合うのを防ぐためでしょうか?(笑) そんな いつもとは違う雰囲気の中で挙行されたのが パリ・オペラ座バレエ団の公演 他会場の公演が軒並み中止されているなか 孤高の如く開催されました 聞くところによると 直前に行われた 主催者との開催の可否をめぐる議論で かつてのパリ・オペラ座が誇る輝かしい名花にして 今や芸術監督として 伝統あるバレエ団を率いる オーレリ・デュポンさんは 「こんなときだからこそ 芸術が必要なのです」 と毅然として語られたそうで パリ・オペラ座としても 強い意志をもって公演の開催を志向されたそうです さすがです! フランスとどこぞの国では 社会や文化における 芸術の立ち位置が異なるのかなと 書き手は自虐的に思ったりもしました(苦笑) ちなみに 主催者の日本舞台芸術振興会さんも 充分に感染対策を考慮され 会場内の換気をしっかりと行うため 幕間の休憩時間を いつもより長めにされたりしていました そんなパリ・オペラ座バレエ団が 今回 持って来てくれた演目は ロマンチックバレエの傑作の ジゼル 演劇性があふれる オネーギン どちらも楽しみですが 新型コロナウイルスのおかげで 前置きが長くなったので(苦笑) 公演の詳細は次回に
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