ポストパンデミックのビジネス社会
パンデミックにより テレワーク オンライン会議 オンライン診療など インターネットを駆使した「距離をおいた」ビジネス が加速しています 今後 労働の形は どのように変化していくのでしょう? <「距離」のビジネスが世界を変える> セドラチェクは インターネット世界は アナキスト的で自由主義的で やりたいことは色々な方法を使って何でもできる ルールはなく混沌としているが でも うまく機能している 混沌としたまま膨張を続け リアルとバーチャルの境目を消失させ 資本主義の形を変えていく とインターネット世界を評価します そして 若い世代にとっては すべてが架空の中で起こっていて コロナウイルスと コンピューターウイルスを比較したら 若い人はコロナの方が善良だと答えるかもしれない と なかば呆れながら笑います ガブリエルは インターネット世界に否定的です 人と人とのリアルなコミュニケーションを テレコミュニュケーションに変えたら 人類にとって悲惨なものになり それらは機能もしないでしょう さまざまなオンライン化は 人類を不幸にする 我々は 世界をつなぐ物質的宇宙の単なる一部ではなく 人類の進歩は物質的レベルでは起きない 近代の理論は 単に物質的レベルでの技術の発展に過ぎず 人間の存在にとって脅威でしかない 啓蒙なき近代は 必然的にサイバー独裁制に向かう 既に1990年代から行われてきたような グローバル化 デジタル化を引き続き押し進めたら 全世界は必然的に北朝鮮のようになる 我々はそれを望んでいるか? 生物学的 ウイルス学的に見たら 完全なる支配 監視 行動の制御の元に置かれることになる かりそめの安全のために自由を手放して サイバー独裁下に置かれてはならない と述べます うーん 何が言いたいのかな?(苦笑) オンラインだけではうまくいかないというのは なんとなくわかる感じがしますが そして 共産主義 マルクス主義は 決して間違ってはいないし 失敗してもいない マルクス主義も冷戦も終わっていない それは 世界で最大の国である現代中国を 動かしているイデオロギーで 中国のイデオロギーが マルクス主義の唯一の本格的代替案として存在している 中国が全て上手くいっているとは思わないが 中国が存在し機能し続けている以上 マルクス主義は終わっていないし 冷戦も終わっていないと言える パンデミックは中国から始まったが その後の対処の仕方 世界に先駆けた立ち直りは 中国の社会主義市場経済 テクノロジーによる監視システムの有用性を 世界に知らしめることとなった 今回のコロナ対策で ヨーロッパは歴史上初めて 中国の先例に習っている 人々は中国を模倣すべきと言い始めた これは 新しい超大国 中国の存在感が 世界で増し始めた事実の立証かもしれない 習近平の社会に対する見方が 現在の世界を征服しつつある これからの世界は アメリカ化だけでなく 西洋と東洋の意義を同等に取り入れていくことになる そういう状況だからこそ 我々は自身を理解するための新しいモデルが必要で さもなければ 毛沢東思想が他のイデオロギーより優れているという 結論になりかねない と 妙に中国を持ち上げます うーん 再度 このセッションでのガブリエルの意見は難しい! 何が言いたいのかよくわからない(苦笑) そして 中国の評価が高いことは意外でした! ファーガソンさんは パンデミックは左派への傾倒を生み出すと予測します 人々は国民皆保険を求めるようになり 大きな国家を目指すようになる 危機において 国家は欠くことができない役者のようなもので その存在感はどんどん増していく 一方 パンデミックは グローバリズムに対する批判が正しかったことを証明し 国の安全保障における国民国家の優位性が 再認識されるようになる と述べます そして 再びセドラチェクが登場し グローバル経済は 構造的変化を起こしていて 多くの労働はリアルからバーチャル領域に移行している と分析します 現代のグローバル資本主義では アイデアなどの無形の商品が価値を生んで拡大している 既に先進国のGDPの70%はサービス業なので 今後 ビジネスは抽象的な世界に 簡単に移行するだろうと予測します ナレーターが まとめてこう語ります GAFA資本主義と中国社会主義市場経済による 膨大なデータの集積力をめぐる争い ネットというバーチャル空間で富を生む攻防が 現代のグローバル資本主義の主戦場になっている では グローバル化でもブロック化でもない 新たな図式はあるのでしょうか?
高橋医院