サーチュイン遺伝子
ヒトでは7種類あるサーチュイン遺伝子が
それぞれどのような働きをしているか 見ていきましょう
@SIRT1
SIRT1が脱アセチル化する標的タンパクは
*がん化抑制と細胞老化に関わるp53タンパク
*糖代謝・脂質代謝を制御する転写因子PGC-1
*熱ストレス 寒冷刺激に関与に関わるHSP
などがあり
その機能は
*テロメア領域のヒストンの脱アセチル化の制御
*糖新生 コレステロール・脂肪酸の代謝調節
*骨格筋での脂肪酸酸化制御
*インスリン分泌促進
*脳の神経細胞に作用し 記憶に関与
*細胞分化の抑制
*ストレス抵抗性 アポトーシスの制御
*日内リズム形成
*アデイポネクチン分泌
など 多岐にわたります
@SIRT2
酵母で最初に発見された長寿遺伝子で 細胞周期の進行を抑制します
@SIRT3
ミトコンドリアでのケトン体合成に関与します
@SIRT4
インスリン分泌を抑制します
@SIRT5
肝でのアンモニア分解回路の酵素の活性化し 尿素回路を調節します
@SIRT6
DNA損傷の除去修復 テロメアのクロマチン構造の安定化作用があり
シワなどの皮膚の老化 背中が曲がるなど 見た目の老化と深く関係します
@SIRT7
細胞のエネルギー供給の調節 や RNAポリメレースIの転写を抑制します
このように サーチュイン遺伝子は さまざまな働きをしていますが
その多くは 栄養素の代謝や細胞のエネルギー供給にも関わっています
このことからも
栄養の代謝が老化に深く関連していることがわかると思います