桜の勇士たち
世界各国のラグビー代表チームは それぞれ愛称を持っています ニュージーランド代表は オールブラックス オーストラリア代表は ワラビーズ 南アフリカ代表は スプリングボクス そして 日本代表チーム・ジャパンの愛称は ブレイブ・ブロッサムズ 代表チームのジャージの胸には 桜の花のエンブレムが 付けられていますが 2003年のワールドカップで スコットランドやフランス相手に 勇敢な戦いを繰り広げたので 世界から 勇敢な桜の勇者たち ブレイブ・ブロッサムズ と 呼ばれるようになりました 書き手はラグビー小僧でしたから 1971年 イングランド相手に 大接戦をした試合も覚えていますし 早稲田ラグビーのファンでもあるので 長きにわたりジャパンを率いた 大西鉄之助監督が考案した 「接近・展開・連続」戦術も 本で読みました ラグビーは体をぶつけ合いながら ボールを奪い合う とてもフィジカルなスポーツですから 欧米人に比べて体格的に劣る 日本人が勝つには どうしたら良いか? 大西さんは 敢えて相手に接近することで 周囲にスペースを作り そのスペースに 瞬時にパスをしてボールを展開することで 相手防御網を突破し それを連続してトライを奪う そうした 日本人の俊敏性を生かした オリジナルな戦術を考案されて 世界のラグビーファンをうならせたものでした ただ そうはいっても 歴然とした体格差をカバーするのは困難で 日本代表は 世界の強豪国相手に 時折 好勝負をすることはあっても 惨敗 大敗する試合の方が多く 国内の大学ラグビーは盛り上がるけれど 代表の人気は低迷する状況が 続いていました 書き手も 早稲田が負けると悔しいけれど 日本代表が負けても 何も感じませんでした(苦笑) その後 日本代表チームに 日本でプレーする外国人が増えてきました ラグビーは その国の国籍を有していなくても *その国で生まれた *両親か祖父母の誰かがその国の人 *その国に3年以上住んでいる のいずれかの条件を満たしていれば その国の代表選手になる資格があります 民族からなる国民国家より クラブやユニオンの存在を重視し 異文化を受入れ ダイバーシテイ・多様性を重んじる そんなラグビー文化が根底にあるのですが 体格的に勝る外国人が増えてくると チーム力がアップしてきたのは事実です 書き手は 醤油顔が少なく メンバー表にカタカナの名前が多く並ぶ そんな日本代表に違和感を覚えていましたが 日本代表や日本文化に対する思い入れが 日本人以上に強い外国人代表選手を見ていると 違和感はなくなってきました さらに 代表チームのヘッドコーチに外国人が就任して 世界レベルでの強化が行われるようになって 徐々に ブレイブ・ブロッサムズの実力が伸びていき 2015年のワールドカップでは エディ・ジョーンズ率いるジャパンが 南アフリカに勝利するという 歴史的な番狂わせを起こし 世界中を驚かせたのは 記憶に新しいところです そして ワールドカップ後に退任したエディさんに変わり ジェイミー・ジョセフがヘッドコーチに就任して 2019年に日本で開催される ワールドカップを目指して 新たな強化が続けられていましたが なんと 先日 びっくりすることがあって! 続く
高橋医院