経産省は 
生活習慣病の予防を

”人間の欲望をくすぐる健康増進対策”

によって行おうと 
試みているようです


<予防にインセンティブをつける健康政策・ヘルスケア産業の振興>

@予防医療にインセンティブをつける

安倍首相は昨年9月に
「医療保険においても
 しっかりと予防に
 インセンティブをおいていく
 健康にインセンティブをおいていくことによって
 医療費が削減されていく方向もある」
と発言されました

また政府が主宰する
「未来投資会議」は昨年10月に
疾病・介護予防の進め方として

*寿命と健康寿命の差をできるだけ縮める

*保険者・事業者・個人への
 インセンティブ措置を大幅に強化して 
 行動変容につなげる

といった政策目標を掲げているそうです

巷の噂によると
安倍さんは
財務省でなく経産省びいきだそうですから
経産省が作ったシナリオの宣伝を
喜んでしているのかな?

それに ホントに彼は
理解して発言しているのかな?(苦笑)

インセンティブと書かれたカード
それにしても
インセンティブをつける
というアイデアは
いかにも経産省らしい?

厚労省からは
絶対に出てこない
アイデアですよね?(笑)


@ヘルスケア産業の振興

そして 
経産省の本領が発揮されます

民間保険を活用し
「健康は楽しい おいしい」
と感じさせるサービスを
ヘルスケア産業が提供すればいい
というアイデアです

予防によって医療費を削れば
公的保険制度を維持できるけれど

そのためには
魅力的な予防や健康管理サービスを提供する
ヘルスケア産業の育成が必要

新しいヘルスケア産業についてまとめた図

世耕経産相は

「経産省が主導することで
 この分野を将来の成長産業としていく」

「ウェアラブル端末を使った健康管理は
 有望な分野になってくる
 端末で運動量や血圧や血糖値の数値を
 取れるようになれば
 生活習慣病の予防につながり
 ひいては医療費抑制につながる可能性がある」

と期待と決意を語っているそうです

ウェアラブル端末を見て健康管理している人

うーん 経産省的なニオイが
プンプンしますね

そして 
ビジネス優先的な“きな臭さ”も
感じがしなくもない(笑)


<会社や個人の欲望をくすぐる健康増進対策>

さらに経産省らしい(?)
ポイントをついた
リアルな健康増進対策が展開されます

生活習慣病予防の対策は
本人の意識の優先順位を変えることに
尽きるから

そのために
社員の
「出世して給料を増やしたい」
という願望を
健康増進に結びつけるようなシステムを作る
というのです

まさに インセンティブ!(笑)

きちんと検診を受けて
結果に応じて自己管理を頑張れば
お給料が上がり出世もできる

目の前に報酬を見せられて健診に行く人
逆に 
そうしたことをちゃんとやっていないと
減給されたり
閑職に追いやられちゃう?

健診に行かず減給された人

まさに 
人の欲望をくすぐるシステムなので
自由意思に任せるよりは
効果があがりそうですが
なんだか世知辛い感じもします

さらに
サラリーマンは
どうしても経営者を見るので
経営者の意識を変える必要があり

このために
会社に従業員の健康管理を
経営戦略に位置付ける
「健康経営」という取り組み
を推進させようとします

こうした取り組みは 
既になされているそうで

部下が定期健康診断を受けなかった場合
本人だけでなく上司のボーナスを
一部カットする制度を導入して
受診率を100%にした会社もあるそうです

会社全体に共同責任体制を作り
健康管理に取り組みやすい環境を作る

会社の健康経営についてまとめた図

確かに最近
「上司に行けと言われました」と言って
検診結果表を持って受診される方が
増えてきた気がします

そういう世の中に
なってきているのですね

ちょっとびっくりです!
高橋医院