ある日 書き手のメールボックスに
ダウ・ジョーンズから
こんなイベントのお知らせが来ました

ダウ・ジョーンズからきたイベントのお知らせ

ラグビー界のレジェンドと語るパネルイベント

面白そうな企画ですね!

でも なぜダウ・ジョーンズからお知らせが来るの?
と不思議に思いましたが

ウオール・ストリート・ジャーナルが
ダウ・ジョーンズの傘下に入っていることがわかり
納得しました

ダウ・ジョーンズとウオール・ストリート・ジャーナルのロゴ

書き手は
ウオール・ストリート・ジャーナルの日本語版を
オンラインで購読しているので
その購読者に案内が送られたのでしょう

いろいろな業界で グループ企業の再編が
頻繁に行われているのですね

あなたの知らない世界です(笑)


で このご案内
なんとも旬で面白そうな内容で
会費も1000円とお手頃
さらに会場もパレスホテルと近い

定員150名と書かれていたので
すぐにオンラインで申し込みました!


パレスホテルに来るのは 久し振りです

パレスホテルのフロント

開始前の会場は こんな雰囲気
フリードリンクが楽しめます

外人さんが かなり多いです

イベント開始前の会場の様子

今日のプログラム

イベントのパンフレット

アジェンダは こんな感じ

イベントの目次

定刻になり トークが開始されました

スピーカーが語るひな壇

最初は 世界のラグビー界を仕切っていて
ワールドカップの主催者でもある
ワールドラグビーのCEOのゴスパーさん
が所信を述べられました

ゴスパーさん

彼はオーストラリア人で
お父様がIOCの要職を務めていた
要するに 
いいとこのお坊ちゃんのようです(笑)

なんとなく 威厳があります

ゴスパーさん

今回の日本での開催は素晴らしいもので
台風による試合中止という
アクシデントはあったけれど
全体として大成功だと思う

これを契機に
さらにラグビーを全世界に広めていきたい

今大会でも活躍したウルグアイ ジョージア
それにアメリカでのラグビーの普及を
積極的に進めたい

と語っていました


色々なところで報道されていますが
ワールドラグビーは
アメリカを戦略的にとても重要なマーケットとして
見ているようです

うーん?

そういうスタンスだと
強引にマラソン会場を札幌に変更した
IOCのようになってしまうのではないかな?

でも まあ ビジネスでもありますから
新たな大きな市場の開拓は
確かに最優先事項なのでしょう


ついで 
これまでの大会のレジェンドがステージに登壇し
それぞれの思い出を語りました

登壇したこれまでの大会のレジェンド

なかでも注目は
南アフリカが
1995年に地元開催で優勝したときの
キャプテンでフランカーだった
フランソワ・ピーナーさん

フランソワ・ピーナーさん

当時のマンデラ大統領との
熱のこもったやりとりの思い出を
リアルに語ってくれました

表彰式でのマンデラ大統領とピーナーさん
表彰式でマンデラ大統領からカップを渡されるピーナーさん

この時の南アフリカチームの舞台裏の様子をテーマに
のちにクリント・イーストウッドが
「インヴィクタス」という映画を作り

インヴィクタスのポスター

マッド・デイモンが
ピーナーさんの役を演じました

マッド・デイモンとピーナーさん
映画の中でピーナーさんを演じるマッド・デイモン

ついで 
ステージ上のメンバーが変わり
ラグビー界の今後について語られました

新たに登壇したスピーカーたち

このセッションを仕切ったのは
なんと 
この前の土曜日の試合で近い席に座っていて
写真を撮らせていただいた

試合会場でのマイケル・ライナーさん

1991年大会優勝のワラビーズのレジェンド
マイケル・ライナーさんでした!

1991年のワールドカップでプレーするライナーさん
優勝を仲間と喜ぶライナーさん

彼は今は
ダウ・ジョーンズのマネージング・デイレクターを
されているのですね!

こんなところで またお目にかかれるなんて
びっくりです!(笑)

司会をするライナーさん

ラグビーの選手は
引退後にビジネス界でも大活躍される方が多いです

日本でも
企業の経営者に元ラガーマンが多いことが
話題になっていました


さて このセッションでは 
レフリーを代表して
イギリス人のウエイン・バーンズさん
が登壇

ウエイン・バーンズさん

ジャパン vs 南アフリカ戦で笛を吹かれ

ジャパンと南アフリカ戦でレフリーをするウエイン・バーンズさん

明日の3位決定戦でもレフリーをされます

今大会後にオーエンスさんらが引退されたあと
次のレフリーの世界を
引っ張っていく存在なのでしょう

オーエンスさんとバーンズさん

イギリス人らしいシニカルなジョークで
会場の笑いをとっていましたが

今大会はレッドカードが多かったことについて
ライナーさんから指摘されると

安全にラグビーを行うことはとても重要で
そのためにレフリングが果たす役割は大きい

レッドカードを出すのは残念なことだけれど
それによりゲームの雰囲気が締まって
より安全な試合の流れになることは明らかだ

と語られていました

また ステージには
大会のスポンサーを代表して
マスターカードのスポンサー事業部の統括者なども
登壇されていました

彼等からは 
あまり面白い話は聞けませんでしたが

こうした場に そのような立場の人が
登壇するということは

現代のラグビーの世界は
スポンサーの存在がなければ成り立たず
ビジネスの場でもあることを
如実に語っているように思います

ワールドカップのスポンサーのロゴ


日本では今回のワールドカップで
ラグビーフィーバーが大いに盛り上がり

これから先 これまで以上に
外国の強豪との試合を 日本でたくさん見たいと
多くのファンが望むでしょうが

ビジネスとしてラグビーをとらえる人たちは
日本やアジアでの振興だけでなく
もっと広い世界での拡大を見ているようで

そうしたスタンスや戦略が
上述した日本ファンの求めを満たしてくれるか?

彼等のディスカッションを聞いていて
少し心配になりました

 

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