新型コロナウイルス感染にともなう
メンタルの危機に対する
基本的な対策について説明します

まず このような状況なのだから
不安になるのは自然な反応だと受け止めること
大切だそうです

不安を受け止めている人

@健康的な日常生活を維持する

休校 外出自粛 在宅勤務等で
それまでの生活スタイルが変化している状況では
それまでのルーティンが崩れがちで
それがストレスの原因になります

ですから 睡眠や食事のリズムを維持し
規則正しい生活を保つことが重要
可能な限りそれまでの日課 習慣を継続し
自宅でできる運動を取り入れることが
不安の解消につながります

生活リズムを示すイラスト

日々のルーティンを決め
毎日何かしら違うことをしてバランスを取る

植物の手入れ ペットと過ごす 料理など
日常的なスケジュールを大切にして実行します


@情報過多を避け 信頼できる情報だけを探す

情報に過剰に接することで
恐怖感や不安が増大してしまいます

情報に過剰に接して不安になっている人

テレビ番組やSNSでは
たくさんの誤った情報が飛び交っているので
WHO CDC 厚労省 定評ある報道機関など
信頼のおけるサイトで情報収集するようにします

感染者数や死亡者数を絶えずチェックするのは
ありがちな行動ですが
単に不安を増幅させるだけで
ヒステリーを煽りかねないそうです

SNSの情報の信頼性について注意喚起するポスター

ソーシャルメディアやニュースサイトから
長期間離れることで
不安をコントロールできるようになる場合が多いそうなので
ニュースやSNSに接する時間を決め
1日30分程度に制限した方が良いようです


@人とのつながりを保つ

不安の大きな原因のひとつは 孤独感です

自粛により実際に会って話す機会が限られていても
電話 SNSなどを用いて人とつながりを保つことは可能で
支えになる人とのやりとりはストレスの軽減に役立ち
孤立感 孤独感を和らげられます

SNSは
過度な情報収集のために用いるのではなく
親しい人との安心できるコミュニケーションのために用いましょう

定期的に連絡をとりあう時間を互いに決めて
周囲の人とのつながりを感じることが重要だそうです

テレコミュニュケーションしている人

職場や家族の人と 不安や心配を言葉にして共有して
上手にコミュニケーションをとり
話す人の気持ちをそのまま受け止めるように
人の話を聞く姿勢も大事と言われています


@笑う 話す

声を出して笑うことで
自分の中に溜っているものが解放されます

電話やオンラインで話をすることで
お互いの状況を共有し 気持ちが通じあうことで
ホッと一息つけます


@ストレス対処法を見つけて実践する

リラックスできる時間を作り
自分が楽しめる活動をするようにします

ストレス解消法をまとめた図

@いつまでも悩んでばかりいない
 心配し過ぎない

信頼おける機関が勧めるガイドラインを参考にして
自分が日々の生活でやるべきことを決めて
それを続けます

心配なことがあれば
「健康問題について冷静な判断をする傾向のある友人や同僚」
に相談すべきで
「恐怖をあおる傾向のある人」と話すことは避けるべきです

恐怖や不安の緩和に最もいい方法のひとつは
それを切り離し 頭から取り去ること
心配するのを中断することが重要
テレビでお笑い番組を見たり
スポーツの試合を観戦したりするといいそうです

心配の中断を勧めるポスター


@燃え尽き症候群に注意する

自粛やストレスが長期間続くと
燃え尽き症候群になるリスクがあります

燃え尽き症候群に悩む人

それを避けるために
ひたすらのんびりする時間を作り
自然に触れること
できるだけ日光に当たることが大切です

こうした対処を行っても
不安で日常生活がままならないようであれば
医師やセラピストに相談することをお勧めします
高橋医院