南半球では スーパーラグビーが終盤を迎え
NZとオーストラリアの交流戦
トランス・タスマニアが行われていますが

北半球のラグビーでは
ハイネケン・チャンピオンズカップが大詰めを迎えています

ハイネケン・チャンピオンズカップの写真

ハイネケンというと
サッカーのヨーロッパ各国リーグの上位クラブがカップを争う
UEFAチャンピオンズリーグが有名ですが

UEFAチャンピオンズリーグの広告ポスター

ハイネケン・チャンピオンズカップは
そのラグビーバージョンで
(ハイネケンさん 商売上手です:笑)

イングランドのプレミアリーグ
フランスのTOP14
アイルランド スコットランド ウエールズ各国の
国内リーグの上位チームが全部で24チーム選ばれ
2グループに分かれて予選を行い
その勝者16チームが 負ければお終いの
ノックアウトトーナメントに進みます

第1グループで戦う12チーム
第2グループで戦う12チーム


例年は
イングランドのプレミアリーグのチームが
いちばん多くノックアウトトーナメントに進出していましたが

今年は少し様相が異なり
ノックアウトトーナメントに進出したのは
フランス 7チーム
イングランド 5チーム
アイルランド 2チーム
スコットランド ウエールズ 各1チームで
フランス勢が優勢です

ノックアウトトーナメントに進出した16チーム

そしてベスト4に残ったのは
フランス3チーム アイルランド1チームでした

ベスト4に残ったチーム

最近のヨーロッパ各国のラグビーの力関係の変化を
かなりリアルに反映している結果のように思いました

ハイネケン・チャンピオンズカップの旗


で 勢力を拡大しているフランスの国内リーグですが
TOP14と呼ばれる歴史も人気もあるリーグで

TOP14のポスター

フランス人選手だけでなく
世界各国から選手が集まってきています

ニュージーランド オーストラリア 南アフリカや
他のヨーロッパ諸国から
ナショナルチームを引退した選手などが多く集まり
TOP14の試合の中継を見ていると
えっ あなたはいつの間にここでプレーし始めたの?
といったシーンによく遭遇します(笑)

世界各国からTOP14に参加している選手たち

世界的にも人気のあるリーグで
地元の世界的大企業がスポンサーについていることが多く
資金力は豊かで
今年 サントリーに来てくれたボーデン・バレットも
TOP14から勧誘のかなりの札束攻撃を受けたとか(笑)

それにもかかわらず
日本を選んでくれてありがとうございます!


日本からは
随分昔に東芝のSHの村田選手がバイヨンヌで活躍したり
五郎丸選手がトゥーロンに行きましたが

今年は日本のRWC2019で大活躍した松島選手が
クレルモンに移籍して
FBのレギュラーポジションを確保しています

クレルモンに移籍した松島選手

そのクレルモン ハイネケンカップでは
イングランドのワスプスに終了間際の松島選手の逆転トライで勝ち
ベスト8まで行きましたが

逆転トライを決める松島選手
ワスプス クレルモン戦の最終スコア

準々決勝でトゥールーズに惜敗してしまいました


ちなみに TOP14のチームの本拠地は
南フランスが圧倒的に多い

パリに スタッドフランセとラシン92の2チームがありますが
あとは全部南 特に南西フランス

TOP14の各チームの本拠地を示すフランス全土の地図

以前 南フランスを旅した時に 田舎の駅舎の売店で
パリのキヨスクでは見られなかったコアなラグビー雑誌が
何種類も売られていて 驚いたことがあります(笑)
高橋医院