ブルゴーニュ地方には
さまざまなワイン生産地が点在していて
各地で有名なワインが造られています

今日はその中で シャブリ地区について説明します

ブルゴーニュ地方の最北端に位置するシャブリ地区は
ブドウ栽培のほぼ北限地にあたり
気温は低くとても厳しい気候です

@シャブリのワイン

この地区では
すっきりとした爽やかな
シャルドネのワインが多く生産されていて

シャブリは
シャルドネから造られる世界的にも有名な辛口白ワインです

ジュラ紀後期のキンメリッジと呼ばれる石灰質の土壌で生産され
ピリッとした酸味のクリスピーな口当たりで
クリーンで爽快な酸を感じることができ
ブルゴーニュ最北の冷涼な気候だからこその
美しい酸が持ち味となります

また シャブリは豊富なミネラルも特徴で
石灰質の土壌からしっかりと吸い上げた
ミネラルを感じることができます

野菜や牡蠣などと相性が良いだけでなく
和食とも相性が良いことから日本で人気が高く
日本に輸入されているブルゴーニュワインの
2本に1本がシャブリです


@シャブリの等級

シャブリは4つの等級に分かれています

*シャブリ・グラン・クリュ
*シャブリ・プルミエ・クリュ
*シャブリ
*プティ・シャブリ

上に行くにしたがって品質が高くなります

AOCシャブリが全生産の70%近くを占めています

通常イメージされるシャブリは
AOCシャブリかプティ・シャブリで
早飲みタイプで 
冷やすことでフレッシュさをより楽しむことができます

一方 プルミエ・クリュやグラン・クリュは
一般的なシャブリのイメージには遠いかもしれませんが
等級が高いため
複雑で重さもありながら 
上品さを一層感じることができます


@シャブリの醸造

当初シャルドネは 
木樽を用いた醸造が行われていましたが
木樽だと複雑性が出すぎてしまい
シャブリのイメージとは若干の違和感が出てきてしまいます

そこで現在では
酸を生かすためにセメントやステンレスタンクを用いた方法か
オーク樽でほんのりと樽の香りをつける方法で
醸造されてます
高橋医院