ブルゴーニュワインの格付け
いよいよ最後 ブルゴーニュのワインの解説に入ります <ブルゴーニュワインとは> フランス中央東部で 南北に長く位置する地方が ボルドーと双璧をなすフランスワインの名醸造地の ブルゴーニュです @単一品種によるワイン造り
ワインを造るとき
複数のブドウ品種をアッサンブラージュする
ボルドーと異なり
ブルゴーニュでは単一品種によるワイン造りが行われ *白ワインは シャルドネから *赤ワインは ピノ・ノワールから それぞれ造られています ブルゴーニュ地方で有名なワインといえば 白ワインでは *モンラッシェ *ムルソー *コルトン・シャルルマーニュ 赤ワインでは *ロマネ・コンティ *シャンベルタン などが広く知られています この地方は ワインだけでなく ヤギのチーズ 牛肉 若鶏の産地としても知られている グルメの地域です @その他のブドウ品種 このようにブルゴーニュ地方ではほとんどの畑で ピノ・ノワールとシャルドネが栽培されていますが 畑の6%は アリゴテという白ブドウ品種が占めています *アリゴデ シャルドネの二番手として 目立たない存在の白ブドウ品種ですが 近年はその品質の高さや可能性 マリアージュの幅広さなどから 熱い視線を浴びるようになってきました ワインベースのカクテルとして人気のキール 白ワインとカシスのリキュールから造られますが これに使われるのがアリゴテの白ワインです *ガメイ また ボージョレ地区では ガメイという品種による赤ワイン造りが行われ ボジョレイ・ヌーボーとして 世界にその名を知られています @土壌 ブルゴーニュ地方の土壌の95%が粘土石灰質で ブドウ畑の表土には 石灰岩などの石ころが散見されます @ドメーヌとネゴシアン ブルゴーニュワインは シトー派の修道院が先導する形で 発展を遂げた歴史的経緯があり 現在は 3900軒のドメーヌ 300軒のネゴシアン からなっています 販売量は1億8500万本 輸出の比率は50%で フランスワイン産地のなかで いちばん輸出比率が高く 日本への輸出は 数量 金額ともに世界3位の市場です <ブルゴーニュワインの格付け> ブルゴーニュワインの格付けは シャトーに等級が与えられているボルドーと異なり ブドウが栽培される畑 村に格付けが与えられ 生産地名が狭い範囲であるほど 上級の格付けになっています @クリマ 同じブドウ畑のなかで より上質なブドウが栽培されるさらに細かい区画を クリマと呼びます @特級畑 グラン・クリュ 39の畑が認定されていて (コート・ドール32 シャブリ7) AOCは33の畑が認定されています 修道院に帰属していた中世からの歴史的な畑が 多数存在しているのが特徴的です ラベルに表示されているAOC表記の「O」の部分が畑名で 多くの場合はラベルのどこかに「Gran Cru」と表記されています 生産量は全体のほぼ1.4%しかありませんので 大変な希少ワインです @1級畑 プルミエ・クリュ ラベルの「O」の部分が 「村名+Premier Cru(1er Cre)+畑名」となります 生産量は全体の10%程度です @村名レベル コミュナル ラベルの「O」の部分には それぞれの村名が入ります この区分内で畑名が記載される場合もあり その際は「村名+畑名」となります 単一の村で収穫されたブドウのみを使用して 醸造されますが 同じ村内のブドウであれば 畑が違っていてもブレンドが可能です 生産量は全体の36%程度です @地方名レベル レジョナル ブルゴーニュ地方全域で収穫されたブドウのみで醸造され 「Bourgogne」などの地方名や地区名が 生産地名に記載されます 全体の生産量の51%です
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