ロマネ・コンティは
ラ・ターシュの上を行く世界最高峰の赤ワインです

今日は ロマネ・コンティにまつわる
ちょっとしたエピソードをご紹介します


@畑の所有権をめぐる歴史的な争い

今でこそ 
ロマネ・コンティの所有者はDRCということが
当たり前になっていますが
畑の歴史には
中世にまでさかのぼる面白い話があります

もともとサン・ヴィヴァン修道院が所有していたこの畑を
クローネンブール家が購入し
ラ・ロマネと名付けました

ちなみに ロマネ・コンティの畑の広さは 
わずか1.8ヘクタールです

その後 1760年に競売にかけられ
ポンパドール夫人とコンティ公による
所有権を巡った争いが起きて
最終的にコンティ公が畑を取得して
ロマネ・コンティと名付けました

そして この畑で生産されたワインは
コンティ家でしか飲むことのできない最高級ワインへと
成長しました

1789年のフランス革命により
畑は差し押さえられ
名前の変更や細分化の危機に見舞われましたが

ロマネ・コンティの名は偉大だったため 
革命後も畑はそのまま維持され
1794年に正式にロマネ・コンティと命名され
現在に至っています


@有機栽培と徹底した収量制限

ロマネ・コンティの畑の耕作は馬で行われ
農薬や除草剤を一切使用しない
有機栽培の一種のビオディナミ農法でブドウを育て

毎年周りのブドウ畑より遅くに行われる収穫は
もちろん手摘みで行われます

もともとブドウ栽培時に
徹底した収量制限が行われているにもかかわらず
収穫されたブドウはさらに厳しく選果されます


@飲む人の魂を吸い取るワイン

ロマネ・コンティは 
テロワールの個性とともに
ピノ・ノワールの繊細さ 複雑さを
余すところなく表現しています

また 力強くはっきりとしたボディでありながら
デリケートで官能的な味わいは
「飲み手の魂を吸い取る」とまで賞されています


@投資の対象へ

生産本数は毎年僅か6000本前後のため
品質もさることながら希少性も相まって 
非常に高値で取引され

現在の価格は 
オフヴィンテージでも1本100万円は下らず
良年のワインなら200〜300万円の値がつくこともしばしばで
投資の対象にすらなっています
高橋医院