なんの気なしにテレビをリモコン操作していたら
たまたまボクシング中継をしていました

ボクシング 最近はほとんど見たことがありません

若い頃に巷で大人気だった
「あしたのジョー」
真剣には読んでいなかった(笑)

あしたのジョーの漫画

昔は ボクシングの世界チャンピオンが何人いるかが
国の強さを表すといった風潮があって
社会全体が 今よりももっとボクシングに
慣れ親しんでいたような気がします

個人的にも
小さい頃は世界タイトル戦とか真剣に見ていましたね

日本に何人世界チャンピオンがいるか
名前も言えた記憶があります

勝ってかぶとのオシメヨ

との名言を語った
人気者世界チャンピオンも憶えています(笑)

ボクシングの世界チャンピオンが戦っている様子

ボクシングの世界チャンピオンへの
リスペクトの度合いも
昔の方が大きかったのではないかな?

今はボクシング人気って 
どうなのでしょう?

若い女性がダイエットやエクソサイズ目的で
ボクシングジムに通う
といったニュースは聞いたことがありますが

それ以外は あまりポジティブなニュースを聞かない気がします

ボクシングエクソサイズをしている若い女性

世界チャンピオンにしても 
聞いたことがないような世界団体がいくつもできて
同じ体重クラスのチャンピオンが何人もいて
体重別クラスの数も昔より増えたんじゃないかな?

金銭が絡む聞き苦しいニュースも聞こえてくるためか
スポーツというより
ショービジネスといった印象が強く
個人的にはほとんど別世界のことです

今の日本に世界チャンピオンが何人いるかなんて
もちろん知りません(笑)


そんななか
久しぶりに日本人の世界タイトル戦のテレビ生中継に遭遇し
見始めたときはたまたまひとりだったので
ついついチャンネルを変えずに見ていましたが

これが意外に面白かったのですよ!

8年間負けていないという
屈指の強さのアルゼンチン人世界チャンピオン

まあ はっきり言って
顔つきからは知性のかけらも感じられない

でも上半身の筋肉は隆々 
目つきは鋭く 表情は何かひきつけるものがある

貧しい家庭の多数の兄弟の何番目かに生まれ
苦しい生活の中でボクシングに活路を見出し
といったお約束のような出で立ちが紹介されますが
さもありなんという容姿風貌 雰囲気がにじみ出ています

挑戦する日本人は
ボクシング界のサラブレットでエリートだそうで

確かにアルゼンチン人のチャンピオンに比べると
どことなくノーブルさを感じさせる風貌です

体の逞しさはチャンピオンに比べると見劣りしますが 
でも目つきは鋭い


で 試合が開始されたのですが

チャンピオンは接近戦が得意で
近寄って強烈なパンチをぐいぐい浴びせて
KOするプレースタイル

かたや挑戦者は
パンチの力に劣るためか
相手との間合いをとって無用な打ち合いをせず
ある程度の距離から効果的にジャブを繰り返して
ダメージを積み重ねていくスタイル

この対照的なプレースタイルの駆け引きが面白い

挑戦者は
一発浴びたらダウンしそうなのですが
そこを巧妙に避けながら
相手に少しずつダメージを与えていく

とても緊張感があります

チャンピオンにしたら
自分が望むのとは異なる
とてもじれったい攻防でしょうから

そうした流れが続いてくると
焦りが出てきてミスも多くなってくる

うーん 挑戦者のプランどおりの展開でしょうが
でもこの緊張感が最後まで維持できるかな?

どこかでチャンピオンの強烈なパンチが挑戦者を見舞って
ダウンさせちゃうかな?

そんなことを思いながら 
ついつい見続けてしまったのですよ、、、

お風呂から出てきた方は 
珍しくボクシングを真剣に見ている姿を見て
「なんでそんなの見てるの?」とひとこと言われて
すぐに部屋を出ていかれました(笑)

確かに どうしてボクシング 
真剣に見ているのかな?

結局 挑戦者のクレバーなスタイルが最後まで維持され 
判定で挑戦者の勝ち
ファミリー悲願の3階級制覇をされました

リングアナから判定結果が告げられる瞬間は 
緊張しましたね(笑)

ボクシングの醍醐味は 
迫力あるKOシーンかもしれません

ヘビー級で応酬されるド迫力パンチも 
何気に見る者を引き付けるものがる

でも KOシーンはなくても力強さがなくても
こういう緊張感のある試合運びも
なかなか面白いものです

男泣きで喜ぶ新チャンピオンと
ファミリーのセコンドたちの姿は
ちょっと感動的でもありましたが

そのうしろで 
なんだバカヤローといった感じで
大げさな怒りや落胆の表情を見せず
やや憮然とした表情で立ち尽くしている敗者の姿が
妙に印象に残りました

憮然としている敗者


それにしても うーん 
どうしてボクシングの試合
最後まで見てしまったのかな?

見ていて面白いとは感じたけれど
それほど興奮したり血沸き肉躍る感じが
したわけでもないのですよ

でも 
深層にしまい込んまれている闘争本能が
ちょっとくすぐられちゃったのかな?(苦笑)

最後に再度言及しますが 

勝者が歓喜のインタビューを受けている背後で
ふてくされた悪ガキのように 
ホントにつまらなそうにたたずんでいた
敗れた前チャンピオンの姿

とてもインパクトがありました

彼は今ごろ どうしているのでしょう?

ふてくされて焼け酒を飲んでいないか 
ちょっと気になります(笑)


高橋医院