クラフトビール
医療機関のブログでお酒ネタがやたらと多いのは まずいんじゃない? 多方面からそうしたご忠告兼揶揄を 度々いただきながら いつもいつも ついつい書いてしまうアルコールネタ だって肝臓専門医たるもの お酒飲みの患者さんの気持ちがわからないと ダメでしょ?(苦笑) それにブログのタイトルにも 「左利きの日記」と 開き直って正々堂々と(?)うたってあるでしょ?(再苦笑) ということで 全く懲りずに 休日なのでビールネタ!! 最近は クラフトビールが大流行していますね! コンビニでも中小ブルワリーの製品が何種類か並び 大手さんも「喉越しすっきり」一本槍でなく さまざまなクラフトビール系の製品を 作ってくれるようになりました ビールのスタイル 味わいの選択肢が増えることは 左利きにとっては嬉しいことです! そもそもクラフトビールとは 小規模なビール醸造所で ビール職人さんが精魂込めて造っている まさに工芸品(クラフト)のような 高品質のビールのことで 数年前からブームの地ビールと イメージがダブります 日本や世界各地のクラフトビールを取りそろえた パブや専門店も増えてきました ビールというと 夏の暑いとき 喉越し爽やかに一気に飲み干す というイメージが強いですが エールやスタウトなどが味わえるようになり これからの秋や冬の季節に 暖かいお部屋でのんびりとチビチビと味わう そんな楽しみ方も できるようになってきました で ビールには さまざまなタイプがあります まずは ラガー 世界でいちばん飲まれているタイプで 日本のビールも 昔はほぼ100%がラガーでした 冷たくひやして 喉越し爽やか! を楽しみます その対極に位置するのが エール ラガーに飽き足らなくなった人たちの間で 最近は人気が急上昇 ラガーが 万人受けするアイドルタイプなら エールは オタクが好む個性派アイドル? 味も香りもラガーよりはるかに強烈で しかも個性的 まさにクラフト感があふれるビールです ちなみに 書き手が初めてエールの存在を知ったのは 小学生の頃 当時愛読していた漫画の 「スヌーピーとチャーリーブラウン」 のひとコマで イギリスの戦闘機パイロットを気取ったスヌーピーが 「激戦のあとはパブに行ってエールで喉を潤すか」 と語っている場面を見て エールってなんだ? と疑問に思ったのをおぼえています あ さすがの左利きも まだ小学生でしたから パブにエールがなんたるかを勉強しには 行きませんでしたよ(苦笑) そして エールをさらに個性的にしたのが IPA(インデイア・ペール・エール) エールをイングランドからインドに船で運ぶ最中に ビールが腐らないように 大量のホップを投入しましたが それをインドで飲んでみたら これまでにない香りと苦味が味わえて ひとつのタイプとして確立しました だから 名前もインデイア 書き手も あの柑橘系の香りや 思わず顔をしかめたくなる苦味の虜です(笑) 以前 ビールの苦みを評価する単位としてのIBUについて 説明しましたが IPAはIBUが他のスタイルのビールよりもはるかに高い ちなみに お酒を船で大航海して運んだことにまつわるエピソードは ビールに限らずいろいろ面白いのですが それはまた後日ご紹介します(笑) もう1種類 個性的なのがスタウトに代表される 黒ビール系 ビールの作り方については 稿を改めて解説しますが 黒ビールの作り方はラガーよりもエールに近い だから 冷たいのを喉越し爽やかに楽しむというより ぬるいのをチビチビと楽しむ感じ 発泡感はあまりなく 苦味が前面に出るビールです ビールの製造過程で 麦芽を焦がすので黒い色がつきますが カラメルのような甘いフレーバーも味わえます 書き手がいちばん好きなのは IPA アメリカで初めて飲んで その癖の強さに驚き それ以来 ずっと虜になっています だから IPAというとアメリカのイメージがあります 昔は日本でIPAを飲めるところは ほとんどありませんでしたが 最近はナマのIPAを しかもいろいろな種類を楽しめる店が多くて 嬉しいかぎり ラガーとエールの違いについては 次回しっかりと解説したいと思います えっ このネタ シリーズ化しちゃうの? だって 酒造りは文化ですよ!(笑)
高橋医院