くるみ割り人形
クリスマスによく見かけるお人形といえば はい これですね くるみ割り人形 でも ヒトでなくネズミの くるみ割り人形がお好みの方は 間違いなく 糖尿病専門医さんと 良いお友達になれることでしょう だって 糖尿病専門医さんが クリスマスはこれを見ないとダメ! と 頑なに公言されるのが チャイコフスキーのバレエ くるみ割り人形 少女クララが クリスマスにプレゼントされたくるみ割り人形を 枕元に置いて寝ると 夢の中で くるみ割り人形はネズミの王様が率いる軍隊と 戦うことに くるみ割り人形とネズミの王様の一騎打ちで 負けそうになった人形を クララがスリッパを投げて助けると なんと人形は王子様に変身して ネズミの軍隊を打ち破り その後ふたりは おとぎの国に招かれ さまざまな国の踊りなどを見て 楽しい夢のような時を過ごし、、、 うーん いかにもお子さまが好みそうな ストーリーですねぇ チャイコフスキーの三大バレエと言われる 白鳥の湖 眠れる森の美女 そして くるみ割り人形 書き手がいちばん好きなのは 眠れる森の美女ですが いつもお世話になっている方が いちばんお好みなのは くるみ割り人形 (この時期ならと強調されています) なるほどね~と納得したりする(なにを?:笑)と 怒られます? ということで サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエのくるみ割り人形を 東京フォーラムで観てきました さすがにくるみ割り人形だけあって 開演前のロビーには お子さまがたくさんいて すごい! しかも お子様が大人用の席で埋もれてしまい 舞台が見られなくならないように 会場内では座高を高くするためのクッションを 配っていました! おかげで 幕間にワインやシャンパン という雰囲気はなく(苦笑) このバレエ団のくるみ割り人形を観るのは初めてでしたが 今回は2014年初演の新しい演出バージョンで 普通は2幕構成ですが 3幕構成になっていました くるみ割り人形とネズミの軍隊との戦い そのあとの雪の精たちの踊りまでが 第1幕に含まれるのが従来のパターンですが この演出では その部分が第2幕として独立していて 書き手はメリハリが効いていて良いと思いましたが 隣で見ていた方は 集中力がそがれるとご不満のようでした ちなみに ネズミの軍隊は ネズミそっくりの着ぐるみを着ていることが多いのですが 今日の舞台ではスマートな衣装で なかなか格好良いと思いましたが となりの方は「格好良すぎる」と またもご不満でした(笑) 書き手がこのバレエでいちばん好きな場面は 雪の精たちの踊り です この群舞を見ると くるみ割り人形だなあという感じがします 以前 某所で観た演出では この部分にナマのコーラスが入っていて ハープの演奏とあいまってとても素敵で いたく感動したものです 今日の演出も含めて なかなかナマコーラスは入りませんが 是非 入れて欲しい、、、 さて このバレエで世間的にいちばん人気が高いのは 第2幕の最後の方の 花のワルツ でしょうか ちょうど前の晩に NHKのEテレの「らららクラシック」という番組で この花のワルツにまつわるエピソードを放送していましたが (この番組 初めて見ましたが なかなか面白いですね!) 曲のベースとなる旋律そのものはとても意外なほどにシンプルなのに 弦楽器が奏でる主旋律に フルートをはじめとする管楽器のさまざまな飾りが加わる 番組ではこれを 合いの手上図 と表現していましたが(うまい!:笑) メロディーに膨らみや奥行きが生まれて さらに終盤にかけて さまざまな楽器による“合いの手”が重層することにより 大いに盛り上がっていくそうで とても納得の解説で すごく勉強になりました 今日の舞台では第3幕になりましたが この解説を聞いていたので 花のワルツ いつも以上に楽しめました 第3幕の導入部 おとぎの国にクララと王様が向かうところでは 2人やおとぎの国で踊る各国の衣装を着たダンサーたちが ぼかしの入ったカーテンを隔て舞台を横切る演出になっていて 夢の世界が始まることを示唆しているようで うまい演出でした 最後のリフトが多用される盛り上げの踊りも見事だったし クリスマス気分が盛り上がって 満足できました 帰りに銀座を散歩してきましたが さすがにクリスマス直前で凄い人出 今年のイルミネーションはツリーが中心できれいでした 恒例のブルガリのヘビさんも 今年は一段と華やかで ティファニーのツリーも立派でしたが 店内も大賑わいで この季節 きっと多くの人達がプレゼントを買われているのでしょう なんとなく 街全体が華やいでいるような雰囲気でした さて 今年のクリスマス アメリカで流行のくるみ割り人形は こちら! ホント?(笑)
高橋医院