すべては幻?
書き手は 経済があまり得意ではありません 借金があるとか お金にルーズということではありませんよ(笑) かわせ とか 難しくて漢字では書けないし お恥ずかしいかぎりですが 「どうして円の価格が下がっているのに 円高なの?」 というレベルに近かった(苦笑) 最近は”マイナス金利”という言葉を ニュースでよく見聞きしますが あれも もうひとつピンとこない というか わからない でも いい歳をしているのだから きちんと経済も語れるようにならないと と思い これまではあまり読まなかった経済の本も 読むようにしています すると *歴史の流れのなかで 資本主義が生まれてきた背景 とか *金利という概念は 資本主義にとってどんなものなのか とか *2008年のリーマンショックは どうして起こったのか とか かなり面白くて 勉強している最中です 勉強したことは すぐにブログに書きたくなってしまうので そのうちに経済ネタブログも登場するかもしれません 乞うご期待?(苦笑) で そんな書き手が最近読んで面白いと思ったのが ニューズウイークの2/28号にでていた 「世界の市場を覆う不安感の正体」という記事です 今年に入ってから 世界的に株価の下落が続いていて その原因が *中国経済の減速 *原油価格の下落 と見做されていることから 巷では「チャイルショック」と呼ばれているようですが この記事を書かれた ニューズウイークの藤田岳人さんは 今の不安の根っこは 実はそんなことではないと分析されます 藤田さんが述べられている論旨をかいつまむと 原油価格が大きく下落しているのは 確かに需要と供給のアンバランスという側面もあるけれど リーマン以降の世界的な量的緩和により 市場にあふれた資金が 原油市場に流れ込んでバブルをつくり値を上げた面もあり 緩和が縮小し始めたと期を同じくして下がり始めた 中国経済の減速に関しては 世界経済の需給がなくなってしまうと いう不安感が最も大きいが そもそも中国経済の発展そのものが やはりリーマン以降の世界的な量的緩和により 市場にあふれた資金に裏打ちされたものである つまり 今の世界経済を覆う不安感の正体とは @量的緩和政策をとり続けてきた 世界各国の中央銀行の金融政策への不安であり @有効な成長戦略を描けない 各国政府の経済政策に対する不信感である そうした政策により 株価や資産価値は上がったけれど いかんともしがたい経済格差を産みだし 人々のそうした状況に対する不満が導き出したものが アメリカの大統領選挙での 共和党トランプ・民主党サンダースのブームや 欧州各国でみられる 極右・極左政党や反EU勢力の台頭で そして つまるところ リーマン以降に信じられてきた経済状況の回復とは 先進国の金融緩和政策で 世界にあふれだした資金が作ったバブルに過ぎず 残ったのは 各国政府の膨れ上がった債務である そうした虚像に気付き始めたので 世界の人たちは 不安を隠せなくなってきたのではないか? この記事を読み終わって なるほどねえ~ と書き手は思いました 以前 ご紹介したことがある水野和夫さんの著書にも 今の資本主義は バブルをつくり それをはじけさせて またバブルを作ることを 繰返しているに過ぎない と書かれていたのを読んでいたので 藤田さんの論旨に違和感は覚えませんでした ちなみに 日本がこの写真のようにバブルに浮かれていた頃は 書き手はちょうど留学中で 帰国したらバブルははじけていたので バブルの恩恵を享受したことは一度もなく ちょっと残念です(苦笑) さて閑話休題で 一方 有名な投資家のジム・ロジャースさんも 藤田さんと同じようなことを語られているようです アメリカをはじめとした中央銀行は ここ数年 大量の紙幣を刷り 金利を歴史的にこれまでなかった水準にまで引き下げて 資産価格は上昇させたけれど その結果 国の債務が増えただけで 実態は何も残らなかった そういう意味では 中国も被害者で 中国経済の減速を世界経済の混乱の要因とする見方は 本質を見ていない 世界の中央銀行は 今 パニックになって マイナス金利まで踏み込んで あらゆる策を講じているけれど でも有効性はない それは現実から目を背けることにすぎず 問題を先送りしているだけだ 同じような趣旨が相次いで語られているの読んで 経済に疎い書き手も さすがに考え込みました うーん すべては幻なのでしょうか? でも 経済ってそんなものなの? 実体経済と”バーチャル経済”の大きな差異は 今後も続いていくものなのでしょうか? そして とても不安にも思います リーマンショックのあとは それこそ世界の中央銀行が主導した金融緩和政策で なんとか回復したけれど 今度のチャイルバブルがはじけたら どうやったら回復できるの? 金融緩和政策以外のカンフル剤はあるの? 世界経済 いったい どうなって行くのでしょう、、、
高橋医院