女性が仕切る時代?
結果が欲しければ女に頼め 議論が欲しければ男に頼め 鉄の女と評されたマーガレット・サッチャーは かつて こう言い放ったそうです 彼女の名言の数々は 以前にご紹介しましたが 過日のNewsweekでは 彼女のこの言葉をまくらに用いて 「これからの世界は女が仕切る」 という特集を組んでいました ドイツではメルケルさんがずっと頑張っているし 新たにイギリスではメイさんが サッチャー以来の女性首相に就任 11月には ヒラリーが初のアメリカ女性大統領になるかも IMFはラガルドさんが FRBはイエレンさんが仕切っているし 確かに政財界での 女性のトップリーダーの存在感が増してきています 男性リーダーと女性リーダーの特徴を 比較した研究では 部下を鼓舞するときに 男性リーダーは 効果が低い ネガティブで脅迫型のインセンティブ に頼りがちなのに比し 女性リーダーは ポジティブで 報酬期待型のインセンティブを上手に提示する傾向があり さらに 序列にこだわらず 変革に積極的な資質も多いそうです また 女性リーダーは 男性より包容力と思いやりがあるそうで 幸か不幸か 書き手は家庭の外では 女性ボスに仕えたことはありませんが(笑) そんなものなのでしょうか? そして興味深いのは 組織における女性比率が30%に達すると 女性の影響力は目に見えて大きくなり 互いに連携して 組織の文化を変えることすら可能になる そうで それを裏付けるファクトは 女性は自分の能力を過小評価し 他人を過大評価しがちだから チームワークを好み 他との協力を柔軟に受け入れる ということ 一方 男性は 自分一人でやれば 最高の結果を出せると思いがちで チームワークよりも 序列を好む傾向が強いそうで どうなのかな~? 女性も男性も ヒトにもよるので 一般化して言うのは難しいと思いますが 確かにコミュニュケーションやネゴシエーションは 男性より女性の方が 巧みな気がしないでもありません 特に 落としどころを見つけなければいけない交渉を 異性と行うときは 女性は男性より 上手に事に当たる気もします そういう意味では 文頭に引用した 結果が欲しければ女に頼め というのは けだし名言なのかもしれません 以前にもご紹介したように アメリカにおいてですら 女性がリーダーになることを嫌う風潮は 社会で許容される最後のタブーとして 歴然と存在しているし ヒラリーをはじめとして リーダーにならんと欲する女性たちが好んで使う ガラスの天井 という比喩は これもまた 言い得て妙なのでしょう しかし 最近は Glass Ceiling を打ち破る女性が さらに増えてきているので (東京でも破りましたね:笑) 臨界点の30%を越えるようになったら 世の中は少しは変わるのでしょうか? どうなのでしょう? 個人的には ちょっと楽しみな気がしないでもありません(笑)
高橋医院