先日 食事をご一緒した方が九州男児で

乾杯のグラスビールで喉を潤したあと
次にどんなお酒を飲もうか
思案したときに

和食だったので 
書き手はドリンクメニューに
日本酒を探しましたが

彼は迷わず 焼酎のページを探され

うーん 
あまりくさい芋の銘柄がありませんね と
ちょっとご不満そうでした(笑)


くさいお酒

書き手も決して嫌いではありません

しかも 芋焼酎だけでなく 
シングルモルトウイスキーも
臭いが強いタイプが好みです(苦笑)


モルトウイスキーで強烈な臭いといったら 
アイラ島のウイスキー

アイラ島の風景

スコッチウイスキーは 
スコットランドの
スペイサイド ハイランドなどの
いくつかの地域で造られますが

スコットランドのウイスキー醸造地域を示す地図

最も香り・風味が個性的で強烈なのが
スコットランドの西 
アイルランドとの間の海上にある島
アイラ島で作られる

アイラモルトウイスキーです

アイラ島内の蒸留所の場所を示す地図

書き手が 
その代表格の ラフロイグ を
初めて経験したのは
バーのカウンターで
一人で飲んでいた時でした

ラフロイグ醸造所の外観

初めて入った旅先のバーで 
何を飲もうか思案して
「なにかお勧めのお酒はありますか?」
と バーテンダーさんに尋ねると

「お客さんは お酒がお好きですか?」

と バーテンダーさんは
おもむろに聞かれました

「はい かなりの左利きです」
と答えると

バーテンダーさんは
「では これを」と

ウイスキーが注がれたショットグラスを
出してくれました

ウイスキーが注がれたショットグラス

グラスを口に近づけると
それまでに経験したことがないような
強烈な香りが 
鼻腔を襲います

後に 友人や知人に
このお酒をトライしてもらうと

ほぼ100%に近い人が
「なんだ これ 消毒液の臭いがする」
と驚きますが

まさに その表現がピッタリの 

ヨード臭のような香り

書き手はこれを 
潮っぽい香り と呼んでいますが

初めて
アイラモルトの
独特で強烈な臭いの洗礼を受けて
確かにびっくりしたのですが

でも 書き手は
嫌いではありませんでした

そして 口に含むと 
口腔内から鼻腔全体にかけて
あの強烈な臭いが満ち満ちてくるのですが

これが 意外に美味しいのですよ

書き手の 
アイラモルト初体験の瞬間でした


「あ~ これ 美味しいです」

と バーテンダーさんにお話しすると

バーテンダーさんは 
半分安心して 
半分驚いたような表情で

「気に入っていただけて良かったです」
と答えられました

このお酒が 
ラフロイグという
アイラ島で作られるシングルモルトウイスキーで

アイラ島のウイスキーは 
その強烈な独特の香りで有名なことを

教えてくれました

そして

初めてこのお酒を
ゲストにサーブするときは
かなり迷う

と 話してくださいました

強烈な個性を持つお酒なので 
好き嫌いが瞬時に
はっきりと分かれて

嫌いな人には 
こんなお酒をどうして勧めるのか?
と思わせてしまうリスクがあるので 
躊躇されることもあるそうです

ただ 書き手は 
結構お酒が好きそうに見えたので
ちょっとトライしてみても良いかなと 
勧めてくださったそうで

あのバーテンダーさん 
良い目をお持ちでした(笑)


それ以来 書き手は 
あの消毒液のような臭いに
魅了されています

書き手にとっては 
消毒液のような臭い ではなく

アイラ島の海の潮のかぐわしい香り 

ですが(笑)

海を背景に置かれたラフロイグのボトル

シングルモルトウイスキーたちの 
個性ある香りと味 

奥が深くて 
まだまだ勉強中ですが

アイラモルトの潮の香りを嗅ぐたびに

もう お店の名前も忘れてしまいましたが 
旅先のバーで
アイラモルトの世界を教えてくださった
バーテンダーさんのことを思い出します

ウイスキーを注ぐバーテンダーさん

左利きがいくつになっても
バーテンダーさんとソムリエさんは
永遠の先生です(笑)
高橋医院