中央区・内科・高橋医院の
健康のための栄養学に関する情報


読み手の皆さんは 
年末年始の暴飲暴食 大丈夫でしたか?

正直に告白しますが
エラそうなこと言っていながら 
書き手はちょっと、、、(苦笑)


さて それでも懲りずに
今年も 食とダイエット に関する
話題を提供します!

和食が健康のためには良い 
という話を以前しましたが

健康的な日本食の特徴をまとめた図


でも 和食は太る危険性が高いよ!

という刺激的な書き出しで始まる本を読みました

管理栄養士さんの足立香代子さんが書かれた

最新!太らない食べ方
「食べないでやせる」は大間違い!

足立香代子さんが書かれた本の表紙

以前 やはり管理栄養士の方が書かれた

なぜ あなたは 食べ過ぎてしまうのか?

という本も紹介しましたが

栄養のプロの方が書かれた本は勉強になります

さて 
どうして和食は太る危険性が高いのでしょう?

その理由は 糖質が多くて 脂質が少ないから

糖質が多くて 脂質が少ない和食の写真と含まれる3大栄養素の比率を示すグラフ

えっ?

と 頭のなかでクエスチョンマークが踊っている方も
少なくないと思います

だって 脂は太るのでしょ? 
だから和食が良いのだよね?

いいえ 最近の考え方は 
そうではありません


太る原因は 糖質で
脂質やタンパク質は 
糖質による肥満をむしろ防ぐのです

だから 
栄養の摂り方を見直さないといけません

端的に言うと 
この本が訴えているコンセプトは そういうことです

なぜ 糖質は太るのか?

それは このブログでも 
これまでも折に触れ説明してきましたが
大切なことなので再び解説します

まず 食後高血糖 血糖値スパイク に
注意しなければいけません

食後高血糖や血糖値の激しい上下動は
心臓病や糖尿病の大きなリスクになることは 
既に説明しました

血糖値の日内変動を示したグラフ
食後の血糖値スパイクを示したグラフ

で 栄養素のなかで
摂取後に血糖値を上げるのは 
糖質だけなのです

脂質を摂っても タンパク質を摂っても 
血糖値は上がりません

そして 
血糖値が上がるとインスリンが分泌されますが

糖質をたくさん摂りすぎて
エネルギー産生に必要な量以上の糖分がだぶつくと
インスリンが 
余った糖質を中性脂肪に変えて脂肪組織に蓄える

だから太る

余った糖質を中性脂肪に変えて脂肪組織に蓄えることを示す図

さらに

高血糖→高インスリン血症→低血糖→空腹感を感じる

という生体反応の連鎖が生じ
お腹が減るので 
さらに炭水化物を食べてしまう

糖質は脂質やタンパク質に比べて
消化・吸収が速いので 
腹もちが悪く 2時間程度で空腹になり 
空腹になるとさらに炭水化物を食べたくなる

というわけです

糖質 脂質 タンパク質

三大栄養素のなかで脂肪を貯めて太らせるのは 
糖質だけ

過剰な糖質が脂肪に変換され蓄積することを示す図




だから 
糖質の摂りすぎには注意しなければいけないし

食事をするときは
他の栄養素と上手く組み合わせた
食べ方をして
食後高血糖 血糖値スパイクを
防がないといけない

巷で大流行の糖質ダイエットの
理論的根拠で示されていることが
この本でも 再度 強調されています

でも これまでさんざん
カロリーの摂りすぎや
脂質の摂りすぎはいけないって!
と言っていたじゃない?

脂質と糖質 太りやすいのはどっち? と問う人の写真

大好きな糖質だけが
ワルモノ扱いされて納得できない糖質ファンの方は
続きをお読みください(笑)
高橋医院