究極の対話 弦楽四重奏
それは 音楽の最も精神的な形をとったもので 精神が音楽の形をとった精神と それらの究極の姿である かの吉田秀和さんが そう評されたのが 弦楽四重奏 NHK・eテレのクラシック音楽館で放送していた 弦楽四重奏の特集番組の冒頭で いきなり こうした言葉が引用されて さらに きしむ弦 交錯する視線 共鳴する魂 そして 究極の対話 こんなものものしいキャッチコピーが ナレーションされるのですよ えーっ 弦楽四重奏って 個人的には サロンで優雅に楽しむイメージなのですが そんな おどろおどろしい言葉で形容されるものなの?(笑) で 登場してきたの アルディッテイ・カルテット お好きな方は 文頭のつかみの流れから この4人組の登場を予期されたかもしれませんが 不勉強の書き手は 皆さん はじめまして! です(苦笑) そして いきなり演奏が始まったのが バルトークの弦楽四重奏曲3番 確かに 4人の掛け合い 対話 共鳴 という雰囲気は ひしひしと伝わります でも なんというか 姿勢を正さなければ という気もしてくる リラックスして楽しむ という感じでないかな、、、 でも 徐々に4人が奏でる世界に 惹きこまれていくのですよ ただ 癇に障る というか 不協和音のように聴こえる部分も出てきて 書き手は それはそれでいいかもと 更に深みにはまりそうになりますが 一緒に見聞きしていた糖尿病専門医さんは この時点で どうもバルトークは苦手だなあと 席を立たれてしまいました(笑) アルデッテイ・カルテットは 現代音楽のエキスパートの弦楽四重奏団で その圧倒的な表現力と超絶技巧は 世界的に高く評価されているそうです バルトークの曲が終わったあとに 彼等のインタビューが入ります 弦楽器は さまざまな音を奏でるのに適していて ビヴラートの使い方で 多様な音を生むことが出来る だから弦楽四重奏では 曲をどのように表現するかは 演奏家次第 作曲家の楽譜を 忠実にコピーするわけではない自由さがある 現代音楽では 作曲家をリハーサルに招いて 作曲家と演奏家が共同で 作品を解釈し 理想を追求していくことができる これは 作曲家が生存していない古典音楽では 経験できないことで 古典音楽は 慣習を追い求めるものだが 現代音楽は 現在進行形で伝統を築いていくものだ だからこそ 我々は現代音楽にこだわりたい 彼等は そんな風に語ります 聞くところによると アルデッテイ・カルテットは 難解とされる前衛的な現代音楽の曲に 敢えて挑戦することが多いそうで なるほど そういうスタンスだからかと 納得しました そして ハンガリーの現代音楽家 リゲティの弦楽四重奏曲 第2番 現代音楽ねえ 書き手も若い頃は 嫌いではありませんでしたが 正直言って 最近は 少し耳障りが悪く感じることも増えてきて 歳はとりたくない?(苦笑) 長くなりそうなので 次回に続きます
高橋医院