WAGYU
今週はGWなので (医院は1日 2日は通常通り診療しますが) いつものお勉強ブログはお休みにして リラックスネタで通すことにします さて 動脈硬化を促進してしまう飽和脂肪酸の含有量が 比較的多いけれど ときどき 無性に食べたくなってしまうアレ そう 肉汁滴る ステーキ NHKで そんなステーキの特集番組をやっていて 先日はなんと WAGYU をテーマにした番組を 放送していました 日本が世界に誇る 神戸ビーフを代表とする和牛 赤い肉質に 白い脂肪のサシがたっぷり入っていて 見ているだけで涎が湧いてきそうですが でも 個人的には ちょっと脂がしつこい気もします また 最近は日本では 赤身 それも熟成肉ブームのようで アメリカの有名ステーキハウスが 続々とオープンしていて 和牛は押され気味との話もよく耳にします ところがなんと 世界では霜降り肉がブームだそうで 赤身肉では味わえない 和牛のサシ・脂味の旨味を知った外国の人々が 色々な国で和牛の飼育を始めているそうです オーストラリアを筆頭に ヨーロッパでは ベルギー デンマーク イギリス フランス ドイツなど 北中米では アメリカ カナダ メキシコなど 南米では アルゼンチン ブラジル チリ コロンビアなど アフリカでは 南アフリカ ケニヤなど アジアでは 中国 インドネシア フィリピン NZなど なんと 世界35か国以上 そして そこで育ったお肉が iWAGYU ついに和牛も インターナショナルになりました! 番組では オーストラリアと スウエーデンで それぞれ和牛が飼育され 美味しいステーキとして振る舞われている様子が レポートされていましたが うーん 書き手が留学していた頃には スウエーデンでは トナカイの肉のステーキは楽しめたけれど (鹿肉のような感じ) WAGYUは まだ流通していなくて 味わえなかったです で 書き手が興味を持ったのは 各国のWAGYUと 日本の和牛の違いです 外国では 日本の和牛の種を基にして飼育しているのですが 餌や放牧の環境などが異なるから 当然 肉質も異なってきます カットされた肉の断面を見ると 日本のオリジナルな和牛に比べると 外国のWAGYUは サシの入り方が少ないように見えます だから 日本のオイリーな和牛は少し苦手かも と感じている人には WAGYUは意外に 美味しいのではないかと想像しています それに 和牛はたくさん食べることは出来ませんが WAGYUなら がっつりと味わえることも出来そうです 実際に味わった方に感想を聞くと 日本の和牛に比べると 外国のWAGYUは 脂がサラッとしていて しつこくなく かといって物足りないというほどでなく コクもしっかりあるそうです 外国のWAGYU紹介サイトには 適度なサシだと 焼いている間に上手く肉質に溶け込んで 肉そのものの旨味を さらに引き立てることが出来る と書いてありました それから 飼育環境の差異による味の違いも興味深い オーストラリアでは 広大な離れ小島で放牧されていて 牛さんたちは 砂浜で海藻を食べたり 草原を走り回ったりしていて そうした餌や運動量の違いにより 肉の味もかなり変化するのではないかと思います スウエーデンでも 牧草豊かな広大な土地を 牛さんたちが駆け回っていました だから 日本の和牛と外国のWAGYUを 一度に食べ比べて その味わいの違いを実感してみたい そんな風に思いましたよ! で 面白かったのが オーストラリアでは もう少しサシを入れて味わいを深めようとして 牧草だけでなく トウモロコシなどの飼料も食べさせる ようにしているそうで やっぱり 脂を豊富にさせるには 炭水化物の飼料が必要なのかと ヒトのダイエットでも言われていることを しっかりと実感できました(笑) それと もうひとつ思ったことですが 風味や味わいを深めるには アミノ酸だけでなく 脂が必要なのですね 確かに 肉の香りなどは 脂から発すると聞いたことがあります サシは 健康に悪いというイメージがありますが でも 色々な意味で やはり重要な存在であることは間違いないようで なかなか侮れません TPPで 外国のWAGYUが安く輸入できるようになったら 和牛とWAGYUの食べ比べをやるステーキハウスが 出てこないかな 結構 マジで楽しみにしています!(笑) ちなみに 外国でのWAGYUのお値段は 普通の牛肉の2倍以上するそうで メルボルンのレストランでは なんと 200gで1万円! ストックホルムでは 一皿 2万8千円 うーん WAGYU 贅沢品なのですね! こりゃ 留学中にあっても 食べられなかったな(笑)
高橋医院