男女関係か アルコールか?
チケットをいただいたので 東京交響楽団 の定期演奏会に行ってきました 東京交響楽団の演奏会に行くのは 初めてでしたが 楽団員の年齢層が若いですね びっくりしました! 演目は ロシアの作曲家のオンパレード *ムソルグスキーの 禿山の一夜 *ラフマニノフの パガニーニの主題によるラプソディ *チャイコフスキーの 交響曲第5番 ホ短調 いずれも馴染みのある曲なので 珍しく予習なしで コンサートホールに向かうことができました(笑) タクトを振られるのは マルク・ゴレンシュテインさん 長くロシア国立交響楽団の首席指揮者を 務められた方だそうです ムソルグスキーは いつもながら迫力があります ベタな表現ですが ロシア文化の特徴を 的確に表現しているように思います なんとなく得体のしれない雰囲気が 聴く者を引き付けるようで ラスプーチンの世界かな?(笑) でも この曲はあまりにも 先進的だったので ムソルグスキーの存命中には いちども演奏されなかったそうです なるほど! ラフマニノフのラプソディでピアノを弾かれたのは ファーストネームがラフマニノフと同じ セルゲイ・カスプロフさん 今年はじめて日本ツアーをされた 1979年モスクワ生まれのピアニストさんです 長身で細身 いかにも繊細そうなオーラがにじみ出ています プログラムを見て気がつきましたが ラプソディって 日本語では狂詩曲と言うのですね 狂詩曲か なるほどね ちょっとびっくりでした(笑) ラフマニノフは 隣で聴かれている方がお好みで とても気持ち良さそうに聴かれていました 確かに彼の世界は 刺激的でありながら 妙に叙情的で 心地良いです ひとつのテーマが さまざまな形に変奏されていくのは とても面白い しかも ピアノとオーケストラの掛け合いが絶妙で 引き込まれました ベタですが コマーシャルなどでもよく使われている 第18変奏に至る流れは とても穏やかな気持ちになれて良いです、、、 チャイコフスキーの交響曲第5番 ラフマニノフのあとに聴くと ちょっと優等生的で 刺激が足りない感じもしましたが このコンサートでいちばん良かったです でも チャイコフスキーは 亡くなったときのエピソードがすごいけれど それを語るのは別の機会にしましょう それにしても やはり シンフォニーは美しいです 音楽家って ホントに偉大だと思います さて プログラムには 3人の作曲家の興味深いエピソードが 書かれていましたが いちばん興味深かったのが ムソルグスキーのアルコール依存症の話 多飲がたたっての狭心症で倒れた彼は 病院での禁酒により 健康を回復しましたが 発作からわずか1か月後の誕生日に 友人から送られたブランデーを一気飲みして 再発作を起こして亡くなったとか うーん 芸術家らしい(?) 壮絶な生き方ですね で このコラムでは 引き続いて 飲酒と芸術家の創造性に関わる話題が 記されており イギリスの精神科医が 20世紀の34人の画家 作家 音楽家の 経歴を調べた調査によると 飲酒は 初期には10%で 創作のインスピレーションに貢献し 50%では ストレス解消などの 創作活動への間接的な好影響が 認められましたが 次第に飲酒量が増して 健康状態をむしばむようになり 最終的には70%で 創作活動に害を与える結果になったとか お酒は やはり 適量にしないと! 書き手は若い頃に アルコールで インスパイア(?:苦笑)された芸術作品は 価値があるのだろうか? などと 青いことを考えた記憶がありますが(苦笑) 芸術家は アルコール依存症になられる確率が高いのかな?と このコラムを読んで ふと思いました それにしても 芸術家の生き方は 濃くて破天荒で 興味深いことが多い 市井の人から見ると まさに非日常的で だからこそ芸術家の生涯をモチーフにした 映画や芝居が多いのでしょうが そうした生き方に影響を与える因子として アルコールは 男女問題と並んで 大きなウエイトを占めるのでしょうか? そういえば パガニーニの生涯を描いた映画を録画してあるので 今度のお休みに見ようかな 楽しみです!
高橋医院