イルカは ウインクしながら寝る
ライオンは1日に18時間も寝るのに キリンは3時間しか寝ないそうです しかも 立ったまま寝る どうして? どうしてついでで ヒトは どうして眠るのか? そりゃ 眠くなるからですよ(笑) じゃあ どうして眠くなるの? 今日からの新シリーズで 睡眠 について解説しようと思います ヒトは 大まかに言って 生涯の1/3もの時間 眠っているのですから 睡眠という行為は とても大切で意義のあることです でも どうしてヒトは 眠るのか? そんな根源的な問いに対する答えは 実は 未だ はっきりとしていないのですよ! そう言えば書き手も 医学生時代に 睡眠についてまとまって勉強したことは ありませんでした だから 今回 色々と勉強しましたよ もともとは 当院に来られる患者さんで 不眠を訴える方が少なくないので 不眠症について勉強し始めたのですが 不眠症は 眠れなくて辛い でも どうしてヒトは寝なければいけないの? と疑問に思ったら 睡眠の基礎について 勉強する羽目になりました(笑) たとえば 肝臓の病気の病態は 肝臓の働きの基礎がわかっていないと きちんと理解することはできません 不眠症も同じで 睡眠の基礎がわかっていないと 理解できないかも? ということで 勉強したことはすぐにブログでウンチクしたくなる ご存知のように 書き手はそんな厄介な性格の持ち主ですので しばらくお付き合いください(苦笑) さて 文頭のQuestionに戻りますが どうしてライオンは長く寝るのに キリンは少ししか寝ないか? この問いの答えに 哺乳類にとって 睡眠とは何か 覚醒とは何か? という 大きな疑問の解答が潜んでいます アフリカの雄大なサバンナの景色を 思い浮かべてください 肉食動物のライオンは キリンを狩りして食べちゃう 草食動物のキリンは ラ イオンに食べられちゃう だから キリンは 食べられないようにするために いつも周囲に注意を払っていないといけません のんびり寝ていたりしたら すぐにライオンに食べられちゃう だから 短い時間しか寝ない 一方 ライオンは 獲物の狩りをするのに 瞬発的に莫大なエネルギーを使うので 狩り以外の時間は ゆっくりと体を休めていないといけない だから 長い時間寝る うーん 立場が強い動物は 弱い動物より 長く寝る! これって 我が家における お昼寝・三昧の日々のネコさまsと いつも寝不足の下僕 の関係と 同じ?(笑) つまらないジョークは スルーしていただき(苦笑) このお話のポイントは それでもキリンは寝る ということ! 危険をおかしてまで なぜ寝るのか? イルカはずっと 水の中を泳ぎ回っていますが 寝ているのでしょうか? イルカが どこかで体を横たえて寝ている姿は想像できませんが そんなイルカも しっかり寝ています しかも 泳ぎながら どうやって そんな器用なことをしているかというと 脳の右半分と左半分を 交互に寝かせながら泳いでいるのです 左の脳が眠っているときは 右目を閉じ 右の脳が眠っているときは 左目を閉じているそうで 寝ながらウインクしているわけでは ありません?(笑) キリンは 食べられる危険があるのに 寝る イルカは 泳ぎながら 脳を半分ずつ休ませて寝ている こうした事実からわかることは 哺乳類にとって 睡眠は欠くことが出来ない 大切な作業であること そして 睡眠には 脳が関係していそうなこと では 狩りもしない 水中を泳いでもいない ヒトにとっては 睡眠って なんなのでしょう? どうして ヒトは 寝るの? つかみはOK?(笑)
高橋医院