以前はカルテはドイツ語でかかれていました。

今、90歳前後の先生の中には、やはりドイツ語!という方も多いのではと思います。

父も生きていれば、90代、しかもベルリンに留学もしていたので、

バリバリ、カルテはドイツ語です。

娘に聞かれたくないことというより、娘をからかう?ために、

しばしば母とドイツ語で会話するいたずらもなされていましたっけ。

そんなわけで、父の世代から引き続き拝見している方のカルテは、最初のほうはドイツ語です!

私の所属した東京医大の第3内科の伊藤久雄教授もドイツ語世代でした。

ある回診の際、“ニーレはどう?”と研修医の私に質問が・・

“ニーレ???”まったく不明で、焦ること焦ること!

意を決して、“ニーレって何ですか?”と質問しました。

“腎臓!”と言われ、そうかあと思ったのでした!

父にその話をしたのを思い出します。ニーレもわからないの?と笑っていました。

父は、某大学病院の内科教授でした。(ちなみに私とは別大学です)

同じように、回診があり、その際、彼は“シュチュウデンテン前へ!”というらしく、

医学生を回診のさい、前のほうに呼んで色々質問していたようです。

父の教え子の方は、父のことを、シュチュウデンテンの先生!とおっしゃいます。

あだ名だった??そして怖かったらしいです・・

本当にドイツ語で学生のことを、シュチュウデンテンというのかなあ。

 

今は時代が変わり、英語で書いてはだめ、日本語で書くように、となっています。

1つには、カルテ開示などの時に、わかりにくいからということのようです。理由が世知辛い・・

 

高橋医院