酒は百薬の長?
中央区・内科・高橋医院の お酒と健康に関する情報 適度な飲酒は 健康に良いと言われています 実際にアルコールには 悪玉コレステロールのLDLを減らし 善玉のHDLを増やす作用があり 脳梗塞や心筋梗塞を起こす 血液凝固を抑える作用もあります また「Jカーブ」と呼ばれる現象もあります 横軸に飲酒量 縦軸に病気にかかるリスクをとりグラフを書くと Jカーブを示す病気がいくつかあります つまり 少量飲酒者の発病リスクは 非飲酒者に比べてむしろ低い (但し飲酒量が増えればリスクが高くなる) 総死亡数 虚血性心疾患・脳梗塞 2型糖尿病などで Jカーブが認められ 飲酒の健康面での利点とされています お酒が「百薬の長」と呼ばれる所以です 日本の疫学研究でも がん 心血管疾患 総死亡数で Jカーブが見られることが 明らかにされています 総死亡でみると 男女とも1日平均23g未満で 最もリスクが低いことから 「健康日本21」では 「節度ある適度な飲酒量」=「純アルコールで1日平均20g程度」 と定められました しかし あくまでJカーブであることを 忘れてはいけません Jカーブということは 飲酒量が適量を超えれば 途端に死亡率が高くなるということです 飲酒量が増えれば リスクが高くなるのです アルコールの「百薬の長」の効果を期待するなら あくまで「適量」でなければいけない その適量 1日20gのアルコール量に相当するのは ビールなら中瓶1本 清酒なら1合 ウイスキーならダブルで1杯 ワインならグラス2杯 ここを抑えておかないと 左利きの自分勝手な言い訳に なってしまいます(苦笑) 次回は この「適量」について もう少し詳しく解説します
高橋医院