オルガンは人を見る
さて バッハの話が出てきましたが バッハは 作曲家より前にオルガン演奏家として 有名になったそうで 若い頃から オルガン鑑定士の資格も持っていたそうです 今回 鈴木さんが演奏された 3つのパイプオルガンは いずれも バッハが鑑定したリ 実際に演奏したそうです 鈴木さんも それぞれのオルガンで バッハの曲を演奏されましたが 鈴木さんが演奏席で弾かれている姿のアップから 画面がひかれて 大きなパイプオルガン全体の姿や 教会全体の光景が映し出されます それが 美しくて、、、 パイプオルガンが奏でる音色が 教会全体に響き渡り 特別な空間が作られているようで 昔の人々がこの空間と音色に 神々しさを感じていたのが想像できます そして 演奏台で弾かれる鈴木さんが その大きな空間を 全てひとりで作り上げておられるのかと思うと なんというか 凄いというか 羨ましいというか、、、 ちなみに 糖尿病専門医さんは 無類のバッハフェチで 彼女の影響で 書き手も色々と学ばせていただいていますが(笑) 一緒に番組を見た彼女が いちばん感心していたのが 鈴木さんの 足さばき でした パイプオルガンでは 低音は足鍵盤を用いて演奏され 番組でも 鈴木さんが演奏されている映像の途中で 両足を巧みに使って 足鍵盤を操作する模様が 映し出されましたが 手鍵盤だけでも3層もあるのに それと同時に あんなにひっきりなしに足鍵盤を操作するなんて 考えられないと 感心しきりでした 確かに 足鍵盤は直接目で見えませんし 両足をともに使って 同時に操作するわけですから 見ている方は 不安定じゃないのかなと 余計な心配をしてしまいます 手鍵盤を弾くのも ピアノと違ってかなりの重労働だと 言われていたので きっと演奏が終わると 全身クタクタになられているのではないかな? ところで 演奏後のレストランでの食事の場面で 鈴木さんはバッハのことを あんなにエネルギッシュなのだから 肉をたくさん食べていたに違いない と コメントされていましたが 糖尿病専門医さんは それを聞き 大きくうなずいておられました(笑) 最後に 鈴木さんが とても印象的なことを語られました オルガンは人を見る というのですよ 弾く人のアプローチの仕方により うまく鳴り響いたり 鳴らなかったり 歴史的な楽器には そういうところがあって 人格ならぬ“オルガン格”のようなものがあって 弾いていると オルガンと語りあっている感覚になってくる そうで いやー 斯界の達人の言葉は 味わい深いです、、、 噛みしめて味が出る ジビエの肉と同じだね 地元のレストランで 美味しいドイツビールと鹿肉を味わいながら そんなことも語られていました 今年は クリスマスのメサイア公演で指揮をされる 鈴木さんの後ろ姿が 今までとは少し違って見えるかもしれません(笑) とても素敵な番組でした
高橋医院