中央区・内科・高橋医院の
食事と健康に関する情報 


ストレスで食べてしまうことは 
個人的経験からいっても
少なくありません

ネタ本の著者は 
ストレスによる過食パターンを
ふたつに分類しています


<ストレスがかかると 自ら積極的に食べてしまう>

*嫌なことがあると やけ食いしてしまう

*疲れると 甘いものが欲しくなる

*悩み事があると 食べてしまう

*ダイエット中に食べ過ぎる

ストレス食いする人

ストレス解消目的で
ついつい過食してしまうのは
どなたでも経験があると思います

ものを食べると 
脳内でβエンドルフィンが分泌されて
幸せな気分になる

甘いものを食べると 
気分を落ち着かせるセロトニンが分泌される

食べているときに脳内で信号が発せられていることを示す写真

だからヒトは 
ストレスにより過食したり 
甘いものを食べてしまう

哀しい性です

悩み事があると 
甘いものを食べてしまうのも 
同じ理由に依ります

甘いものを食べて満足そうな表情の人

これらに対する対処法ですが

*食べること以外の
 ストレス解消法を見つける

*散歩したり 
 友人に相談したりするといった 
 積極的な行動により
 ストレスによる過食は防げるようです

ストレス解消法のまとめ

*甘いものを食べるおやつタイムの 
 時間と場所を決める

*ダラダラと 
 自分のデスクで甘いものを食べるような環境を
 なくすことが大切です

*イライラする原因を
 分析して箇条書きにしたり
 それを人に相談することで
 悩み事による過食の原因を防ぐ


一方 ダイエット中に過食してしまうのは
ダイエットそのものが 
精神的ストレスになっているからです

ダイエット中の食欲に悩む人

特に 極端な激しいダイエットをした場合
よほど意志の強い人以外は
ストレスを感じてやがてギブアップして 
食べてしまう

ストレスで食べてしまう人

厳しいダイエットによる栄養不良により
筋肉量が落ちていることが多いので
ダイエットを開始する前と比べて
基礎代謝が落ちて
太りやすい体質になっています

その状態で
前述したようなストレス過食による
過剰カロリー摂取が起こりますから
リバウンドして
ダイエット前より太ってしまうのは 
必然の理になります

リバウンドで前よりも太った女性

そんな状況を防ぐためには

*短期間での過度なダイエットを見直し 
 長期目標に設定し直す

*過度にストイックにならない

といった対処が有効です

無理しないでね とアドバイスする人

少しルーズな部分があった方が
無理のないダイエットが
長続きするのかもしれません


<おくゆかしい理由によるストレス過食>

*食べ物を残すことに罪悪感があり 
 食べてしまう

*人に勧められると 
 断り切れず食べてしまう

お育ちの良い方は 
こうしたお悩みもお持ちのようです

食べ残しを食べてしまう人

こうした 
やんごとないストレス過食への対処法としては

*食材を少なめに買い 
 料理を作る量も少なめにして

*お皿に盛るときは少量にして
 食べ終わったら少しずつ足す

*時には自己主張をして
 「もうお腹いっぱいです」とか
 「充分にいただきました」と言って遠慮する

興味深いことに

肥満相談に来られる方は
性格や行動特性的に見て
「良い子」が多いそうです

肥満相談に来られる真面目そうな人

良い子は
ストレスをためやすいでしょうから 
ついつい食べてしまうし
人から勧められると断れないで 
また食べてしまう

肥満という観点から見ると
良い子すぎるのも 
少し問題なのかもしれません
高橋医院