中央区・内科・高橋医院の
食事と健康に関する情報 


本屋さんでたまたま見つけた この本

面白そうな本の表紙

思わずブログネタ用に
購入しましたが(苦笑)

なかなか面白いです

大阪の病院の肥満専門外来で
20年以上にわたり 
2万人以上の肥満患者さんの
カウンセリングをされてきた
岡嵜順子さんという
臨床心理士の方が書かれています

食べ過ぎてしまう原因を

*食べ方の問題

*ストレスの影響

*環境や身体の変化の影響

の3つの切り口から俯瞰・分類して 
それぞれの対処法を記されています


書き手が感心したのは 
対処法が具体的で
とてもわかりやすいことです

書き手も日常の診療で
反省することが多いのですが

医者の説明というのは 
ともすると理屈っぽくなりがちで
(書き手もよくそんなブログを書いていて恐縮ですが:苦笑)

なるべくわかりやすく
説明しているつもりなのですが

患者さんの反応を見ていると 
うまく伝わっていないかも?
と不安になることも少なくありません


医師と患者が会話する光景

ところが 
著者は長年カウンセリングを
されていただけあって
さすがにとてもわかりやすいのですよ

ということで
この本に書かれていることを 
何回かに分けて紹介していこうと思います


著者は「はじめに」で 
つかみとしてこう述べられています

なぜ ヒトは
食べ過ぎれば健康に良くないと
わかっていながら 
食べてしまうのか?

それは 
食べることが快楽だから 

嬉しそうに食べる人

なるほど 説得力がありますね!

確かに ヒトは美味しいと感じると
脳内でβエンドルフィンが放出されて 
多幸感を感じるのだそうです

そして著者は こう続けます

食べ過ぎてしまうのは 
意志が弱いからではない

それは 
適切な方法を知らないからだ

拒みつつも食べてしまう人

うまい導入ですね!

書店でこの本を手にとっている
過食や肥満で悩んでいる方の自己嫌悪感を
優しくフォローしています

ここを読んで 
そのままレジに向った方が 
多いんじゃないかな?(笑)


では 食べ過ぎないための
適切な方法とは何か?

著者は 
食べ過ぎを確実にやめるための
3つのステップとして

*食べ過ぎのきっかけに気付く

*生活習慣のなかで 
 自分にぴったりの解決方法を見つける

*行動を少しだけ変える

を挙げられています

確かに 
当院でも患者さんたちに
いつもお話ししていますが

例えば肥満の場合 
太ってしまった原因は何か?

運動が減ったのか?
食べる量が増えたのか?
食べる時間が変わったのか?

そうしたことを認識することが 
対処の第一歩ですから

どうして 何がきっかけで 
食べ過ぎるのか?

それに気付くことがスタートになります

気が付いた人

そして ヒトそれぞれ 
生活のパターンや環境は異なりますから
自分の生活習慣のなかで 
実現可能な解決方法を見つけることが大切で

どんなに効果的な方法でも 
日常的に行えなければ意味がありません

さらに

いきなり生活習慣を大改造しようとしても 
そんなにうまくはいきません

第一 そんなことをしても長続きしません

繰返しになり恐縮ですが
どんなに効果的な対処法でも 
長続きできなければ意味がありません

ですから

最初から大上段に構えずに 
出来ることから少しずつ

というスタンスは 
とても大切だと思います

出来ることから少しずつ と書かれたカード

では 具体的にどうすればいいのか?

次回から詳しく説明していきます
高橋医院