大事なのはエンターテイメント
最近ちょっと気になっている バスケットボールのBリーグ 先日 当院にいらした 初診の患者さんが Bリーグのロゴが入ったポロシャツを 着ていらしたので お ブースターですか? と 覚えたての 業界用語を使ってうかがったら なんとホンモノのBリーグ事務局に お勤めとのことで 勝手に親近感が増しています(笑) 昨年から始まったばかりの 出来立てホヤホヤですが リーグを開始するにあたっては さまざまな紆余曲折があり それが故に主催者側は 相当の覚悟で 綿密に成長戦略をたてたそうです 朝日新聞のWEBLONZAの コラムに書かれていましたが そもそも日本のバスケットボール・リーグは 企業チームが主体のNBLと 地域チームが主体のbjの ふたつのリーグが存在していて お互いが足並みをそろえるどころか 意地を張りあい いがみ合うような関係で そのため 世界バスケットボール連盟に呆れられて 日本の男子バスケットボールは 世界から無期限の資格停止処分を受け そのせいもあって 世界との差がどんどん広がり オリンピックも なんと最後に出場したのがモントリオール大会で 長きに渡り 出場が叶わぬ状況になっています そんな状況に 危機感を持ったバスケットボール協会の幹部が サッカーのJリーグチェアマンだった 川渕三郎さんをトップに招いて 多くの優秀なスタッフをかき集めて 満を持して作り上げたのが このBリーグだそうです 彼等がブースターのターゲットにしたのは 野球やサッカーのサポーターとは異なる 若い世代 そして女性 試合中継のテレビ放送の視聴率に 一喜一憂せず スマホで独占ライブ配信を行い (300万人が視聴したそうな) ネット上の公式サイトを充実させ (400万PVあるそうな) プロ野球ともJリーグとも異なる 新たなプロスポーツのマーケティングを 開拓中だそうです しかも 重視するのは エンターテイメント性 スポーツでエンターテイメントか やりますねえ(笑) さらに興味深いのは スマホやネットでの 独占ライブ配信やチケット購入システムにより ブースターの 性別 年齢 地域 好きなクラブ グッズ関連の購入履歴などを リーグが一括管理し すでに数十万件のデータを保持していること こうして リーグが一括管理しているデータは 日本代表やクラブ間で共有でき 各クラブの切符販売にフィードバックもできる まさに Bリーグが 日本のバスケット全体の振興の旗を振りましょう というわけです なるほどです、、、 そして 積極的にキャッチーな話題を発信し 社会へのアピールも忘れない 初代年間チャンピオンチームに贈られるトロフィーは アメリカのNBAと同じで 燦然とキラキラに輝く なんとティファニー製 こんな努力が実り 初代王者を決めるチャンピオントーナメントの 決勝戦のチケットは 発売開始わずか10分間で完売されたとか これからの課題とされるのは *選手のプロ意識の徹底と成長 *ファンの拡大 *選手の年俸アップ 昨今は サッカーのJリーグなどで 選手のプロ意識が疑問視されるような 出来事もありましたから 選手のファンやマスコミ対応も含めて 主催者側がしっかりと教育しているようです また ファンの拡大のために 地域密着型のクラブ運営を 徹底する方針だそうで チームの名前そのものに 地域の名前が織り込まれていますし 選手が着るユニフォームにも 地方自治体の名前が書かれています そして 子供達が 将来はBリーグの選手になりたいと思うような お金をたくさん稼ぐ大スターの出現 が 今後いちばん求められるそうで まあ ごもっともですね(笑) Bリーグが 今後どのように発展していって 男子バスケットボールの実力が 世界に認められるようになるか 楽しみですし 注目していきたいと思います
高橋医院