身体検査 メタボ健診でわかること
中央区・内科・高橋医院の 健康診断に関する情報 ちょっと緊張して健診に行き 最初に行われるのが身体検査ですが 以下の項目がチェックされます <体重> @標準体重 = 身長(m)2 x 22 1年間の増減が1~2Kgだと問題ありませんが それ以上増えていると 運動不足や食べ過ぎ傾向があり黄信号です 逆にダイエットもせずに減っていると がんや糖尿病などが 潜んでいる可能性があります <BMI> @体重(Kg)/ 身長(m)2 基準値は22で 25を超えると肥満とされます 体脂肪率 ウエスト周囲長と相関が高く 冠動脈疾患 脳血管障害など 肥満に関連して発症する健康障害 死亡リスクに関連します @疾患合併率との関連はJカーブを示します 疾患との合併率が最も低いのは 男性22.2 女性21.9で それ以下でも以上でも 高くなります BMIの基準値が22とされるのは そうした理由によります @分布 >25は 男性28.6% 女性20.3% ここ十数年で2~4倍に増加しています >30の高度肥満は 3.5% @日本人の特徴 *日本では 高度な肥満は少ないです *軽度肥満(BMI 26~27.9)でも 高血糖 高血圧 高中性脂肪 低HDL 高コレステロールの リスクが2倍以上で 軽度肥満でも 健康障害につながりやすいのが特徴です *BMIが低くても 内臓脂肪量が多い人がかなりいます <腹囲・メタボ健診> メタボ健診は 将来 狭心症 心筋梗塞 脳梗塞などの 心血管疾患を起こさせないように 予防するため リスク因子である メタボリック・シンドロームがあるか 判定するために行われる検査です @ウエスト周囲長は お臍の高さで測定します *生活習慣病の原因となる 内臓型肥満をチェックするために計測します *腹囲を測ることで 内臓脂肪の蓄積がチェックできます *男性は85cm以上 女性は90cm以上だと 基準値超えとされます @メタボ診断 上記のウエスト周囲長を超えていて なおかつ 血圧 血糖値 脂質のうち 2項目が基準値を超えると メタボリック・シンドロームと診断され 1項目が超えると 予備軍とされます *血圧 最高130mmHg以上 最低 85mmHg以上 いずれかまたは両方 *血糖 空腹時110mg/dL以上 *脂質 中性脂肪(TG) 150mg/dL以上 HDL-C 40mg/dL未満 いずれかまたは両方 各項目が軽度異常でも 複数合わせ持つと 心筋梗塞 脳卒中の発症リスクが 高まります <血圧> @140/90mmHgが基準値 *上の血圧 心臓が収縮したときの圧 *下の血圧 心臓が拡張したときの圧 160/100以上だと 治療の適応となります
@高血圧は 心筋梗塞 脳梗塞 腎不全など 怖い病気の引き金となります @原因 *加齢 肥満 ストレス 運動不足 などの要因が考えられます *家族に高血圧の傾向があると 体質を受け継ぎやすいとされます 血圧が高いからといって すぐに異常が起こるわけではありませんが 高い状態のまま長い期間放置することで 合併症のリスクが高まります 定期的に数値を観察しながら 食事や運動などで改善するように 心がけたいものです 男性に多いですが 女性は閉経後に血圧が上がるので 50歳を過ぎたら注意する必要があります
高橋医院