GAFA



なんの略?
ダイゴさんに聞いてみようかな?(笑)

でも 現代社会に生き
ネット社会の便利さを謳歌している方は
もちろん ご存知のことでしょう(笑)


20世紀は石油の世紀
21世紀はデータの世紀

と言われているそうですが
データの時代の先頭を走るのが
まさにGAFA

世界のありとあらゆるデータをかき集め
それを牛耳る

*グーグル
*アップル
*フェイスブック
*アマゾン

のIT巨人4社のことです




お恥ずかしいことに
書き手は不勉強で知りませんでした

<GAFAによる独占>

日経が「データの世紀」という特集記事を
昨年連載して
なかなか面白かったので ご紹介します

ちなみに日経さんは
この企画記事で表彰されたそうです



さて 
あらゆるモノがネットにつながるIoT技術の浸透で



GAFAの膨張は止まりません

4社は過去10年で
周辺領域の400社近くを買収し
合計売上高は この間に7倍となり
デンマークのGDPをしのぐほど
巨大化しています




22億人が使うフェイスブックとグーグル
両社のネット広告は
世界シェアの6割を超していて

まさに 
世界中のデータを一手に吸い上げ
富と力に換えています


また その周辺には
多様な手法で個人データを集め
企業の販促活動向けなどに転売する
データブローカーがひしめき合い
独特のデータエコノミーを形成しています



これらの事業者は
ユーザーの行動 趣味 購買履歴といった
個人情報を大量に集め
そのデータをAIで分析して
自社で利用したり他社に販売したりして
巨額な収益を得ているのです


GAFAは
新たな市場独占の形を
生み出していると言われます

従来型の産業では
市場の独占は利用者の利益を損ないますが

データの世界では
大量のデータを持つほど
利便性の高いサービスを提供できます

便利なサービスを提供する企業が
さらにデータを集め
独占が進み巨大化していく

まさに 新しいタイプの市場独占です




<GAFAの租税回避>

GAFAは
別の特異な才能も発揮しています

それは 租税回避

彼等は複雑な租税回避策の先駆け
としても知られています

税制が他国より有利な
アイルランドやオランダで
複数の子会社を立ち上げ
会社間で複雑な取引をして
各地の税制優遇策をいいとこ取りして
納税額を抑えたのです




しかし
多国籍企業の税逃れの問題は
2013年ごろから
国際的な関心を集め始め 批判が高まり
EUはGAFAに
巨額の追徴税を要求し始めました

現在 肥大化したGAFAに対する逆風が
世界で強まっています

GAFAへの課税を強化しようという動きが
世界で広がっているのです



ここ数年 ヨーロッパ諸国は
GAFAに対し課税を強化する動きをみせていて
イスラエル オーストラリア インドネシアでも
同様の動きが起きています

2017年にEUは
検索市場での支配的地位を乱用したとして
グーグルに24億2千万ユーロ(約3100億円)と
過去最高の制裁金を命じました

また 2018年3月にはやはりEUが
GAFAを念頭に置いた
デジタル税の導入を加盟国に提案しました

アメリカでも規制論が浮上し
日本の公正取引委員会も
独占禁止法の運用強化で臨んでいます

出る杭が打たれ始めた 
ということでしょうか?

但し
GAFAに経済的被害を受けているEUと
GAFAの本拠地であるアメリカ
GAFAとは異なるデータ産業を興している中国では
微妙にスタンスが異なるのも事実で



先日もマクロンとトランプが
デジタル課税を巡って
ジャブの応酬をしていました



それにしても
日常生活で便利に利用しているGAFAが
世界の経済や産業構造までも
変化させてしまうような
そんな大きな力を持って
データ社会を牛耳っているなんて

グーグルで検索したり
アマゾンでお買い物をしているときは
全く認識していませんでした

書き手は
フェイスブックは敬して遠ざけていますが
常日頃フェイスブックを利用されている方々も
そこまで認識されているでしょうか?



現代は データの世紀である

そういう認識も
正直言って個人的には甘いです

ちょっと認識を
新たにしないといけませんね(苦笑)


高橋医院