コーヒーは万能薬?
中央区・内科・高橋医院の 食事と健康に関する情報 コーヒーの病気の発症を予防する効果は なんと肝臓の病気や糖尿病にとどまらないのです! <心血管病> 1日にコーヒーを5杯以上飲む男性は 心臓病の死亡リスクが44%低く 4~5杯の人は50% 1~3杯の人は33%低いそうで 女性は 2杯以上飲むと脳卒中リスクが19%低く 非喫煙者に限ると43%も低くなります 興味深いことに カフェイン入りの紅茶 ソフトドリンクでは 効果は認められませんが カフェインレスコーヒーでは認められます また1日4杯以上で さまざまなタイプの不整脈による入院リスクが 20%低下します <神経疾患> パーキンソン病の発症リスクは コーヒーを1日3杯以上飲む人は飲まない人に比べ 1/5以下に低下します また コーヒーは 脳内の抑制性神経伝達物質の働きを弱めることで 気分を高揚させ 脳の機能を刺激し 認知機能を向上させる作用があるので 認知症の発症を予防します アルツハイマー病の発症リスクは 1日3~5杯のコーヒーで65%低下し 高齢者の記憶力低下が予防されます これはカフェインが 原因物質のタウタンパクの脳内蓄積を抑制するためと 考えられています コーヒーは うつ病の予防効果もあります 幸福感を感じさせるドーパミンの分泌を促すので 1日に4杯以上飲む女性は発症リスクが20%低い しかし カフェインレスコーヒー カフェイン入り飲料では 効果がありません <がん> さまざまな種類のがんの 予防効果が報告されています @前立腺がん 1日に6杯以上飲む男性は飲まない男性に比べ 発症リスクが60%低く 4~5杯では25% 3杯では20%低くなります @大腸がん 1日4杯以上で 発症リスクが16%下がります 3杯以上で59% 1~2杯で22%というデータもありますが 紅茶では効果が見られません @皮膚がん 口腔がん 咽頭がん 食道がんでも 発症リスクの低下が報告されています <虫歯> コーヒーをたくさん飲む人は 虫歯の発生率が有意に低く 口内細菌の増殖を抑制して虫歯を予防するためと 考えられています <代謝・運動への影響> カフェインは脂肪の燃焼を促進するので 脂肪燃焼率は 肥満の人で10% 痩せている人では29% 高まります その結果 肥満が改善し 血圧が下がり 血糖 コレステロールのレベルも下がると 報告されています また 運動による疲労を感じにくくなり 長時間運動できるようになり 運動負荷テストの成績を12%向上させ 筋持久力を向上させます <頭の働きを活性化する> カフェインは 脳内で化学反応を起こし ニューロンを活性化させるので 集中力 短期記憶 反応速度を高め 頭の働きを良くすることが明らかにされています このようにコーヒーは まさに魔法の薬のように さまざまな健康促進作用を示すのです
高橋医院